« チャールズ・ミンガスの到達点・1 | トップページ | 祝・BN4000番台コンプリート »

2010年5月13日 (木曜日)

超絶技巧、純ジャズ・ギターライブ

5月2日のブログ(左をクリック)で、「伝統的で真っ直ぐなジャズギター」として、パット・マルティーノ(Pat Martino)をご紹介した。

彼のギターは、コルトレーンの「シーツ・オブ・サウンド」の様に、空間を埋め尽くすように音をギッシリと散りばめる奏法が特徴。巷では「マシンガン奏法」や「空間恐怖症」などと呼ばれる。そんな彼の超絶技巧な、純ジャズギターライブをご紹介しておきたい。

そのアルバムは『Live at Yoshi's』(写真左)。2001年のリリース。パーソネルは、Pat Martino : Guitar , Joey Defrancesco : Organ , Billy Hart : Drums。絵に描いた様な、オルガン+ジャズギター・トリオである。

1曲目のOleo(Sonny Rollins作)から、最高速度で「すっ飛ばす」。驚異のマシンガンのような怒涛の16分音符「攻撃」には、感動を通り越して「唖然」とする。流石は「ジャズ・ギターのコルトレーン」と呼ばれる、怒濤のような「シーツ・オブ・サウンド」。その極みは2曲目の「All Blues」で炸裂する。怒涛の16分音符が炸裂しまくる。この冒頭の2曲「Oleo」〜「All Blues」の展開で、このライブ・アルバムの内容が「尋常でない」ものに気付く。

このライブ・アルバム全編の演奏はどれもが素晴らしく、演奏も異常なまでに「グルーブ」しまくり。とにかく、素晴らしいライブ・アルバムである。超絶技巧、純ジャズ・ギターライブである。パット・マルティーノは、純ジャズ系の正統派。実に優れた内容のジャズギターを繰り広げている。

Pat_martino_yoshis

バックのメンバーも、異常なまでに「グルーブ」している。主役のパット・マルティーノを食ってしまいそうな、切れまくりのオルガン、Hammond B-3の最高のグルーブを展開するJoey Defrancesco(ジョーイ・デフランセスコ)。凄まじいほどのグルーブ感。切れまくりの再現不可能であろうインプロビゼーション。ベースまでもオルガンで務めるデフランセスコの異常なまでの、切れまくり調節技巧なオルガンは、とにかく凄い。マルティーノの演奏に合わせコードを半音上げ下げする様は「異常」ですらある。

ドラムのBilly Hart(ビリー・ハート)も切れまくりのドラミングを聴かせる。そりゃあそうだ。これだけ、フロントで切れまくりのギター、切れまくりのオルガンを聴かされたら、バックのドラマーとして受けて立つしかない。怒濤のドラミングで応戦する。これまた、ビリー・ハートのドラミングもグルーブ感抜群。たじろぐマルティーノ、仰け反るデフランセスコ。

それでも、主役のマルティーノは秘術を尽くして、切れまくりのオルガン、ドラムを押さえにかかる。太い弦、固いピック。怒涛の16分音符の応酬。めくるめく「スリルと爽快感」。ドライブ感抜群のテンションノート。超絶技巧な純ジャズ・ギターは、ウェス・モンゴメリーだけでは無い。

驚異のマシンガンのような怒涛の16分音符「攻撃」のマルティーノのギター、そして、異常なまでに「グルーブ」しまくるデフランセスコのオルガン。切れまくりのドラミングで応戦するハートのドラム。そんな3者がガップリと組んだ、「かっ飛び」純ジャズ・ギターライブである。ジャズ・ギターのファンであれば、一度は聴いて頂きたい、とんでもない内容のライブ・アルバムです。 

とにかく、凄い内容の超絶技巧、純ジャズ・ギターライブである。初めて聴いた時には、感動を通り越して「唖然」とした。 
 
 
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。  
 
 

« チャールズ・ミンガスの到達点・1 | トップページ | 祝・BN4000番台コンプリート »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 超絶技巧、純ジャズ・ギターライブ:

« チャールズ・ミンガスの到達点・1 | トップページ | 祝・BN4000番台コンプリート »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2022年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

カテゴリー