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2010年3月30日 (火曜日)

ゴンサロの来日公演を思い出す

ゴンサロ・ルバルカバ。キューバからやってきたピアノの魔術師。1989年、スイスのモントルー・ジャズ祭にて、衝撃的なデビューを飾り、一躍世界へ進出。1990年代前半に大人気を博す。デビューアルバムで驚愕して以来、ずっと注目しているジャズ・ピアニストの1人である。

このゴンサロ・ルバルカバ(以降、略して「ゴンサロ」)、1990年代前半(何年だったか正確なところは忘れた)、来日した時に観に行った。五反田の郵便貯金ホール。前から3列目の実に良い席だった記憶がある。ピアノの弾く、ゴンサロの手捌きが良く見えて、その超絶技巧さに度肝を抜かれた記憶がある。

確か最初の1曲目が「imagine」だったかと思う。ソロがとても美しく、涙が出そうになった。そして、『Rapsodia』から、「Contagio」などが躍動感あふれ、楽しく、モンク系の曲では、とにかく超絶技巧なピアノ・テクニックに驚嘆し、仕事が忙しい中、無理してライブに来て良かった、と心から思った、とても素晴らしいコンサートだった。

その雰囲気を今でも伝えてくれるのが、ゴンサロの『Imagine : gonzalo rubalcaba Live in USA』(写真左)である。冒頭1曲目から、ピアノ・ソロの「Imagine」をかましてくれる。この「Imagine」を聴くだけで、昔、感動したゴンサロのライブの雰囲気を一気に思い出す。
 

Gonrubalcaba_imagine

 
超絶技巧なインプロビゼーションあり、アブストラクトでフリーな演奏あり、キューバ出身らしく、明るいラテンチックなグループ・サウンズあり、硬派なスタンダード演奏「Woody 'N You」あり、ゴンサロの才能の引き出しを全て見せてくれるような、ゴンサロのショーケースの様なライブ盤。

それでも、弾き過ぎと揶揄されていた「超絶技巧」な世界を少しばかりセーブして、メインストリーム・ジャズとして、硬派な演奏を展開することを意識的に心がけている様子が、ちょっと不憫ではある。もっと好き勝手に弾き倒しても良かったのになあ、とも感じる『Imagine : gonzalo rubalcaba Live in USA』である。

確か、僕が聴きに行ったライブは、結構、ポジティブに明るいラテンチックなグループ・サウンズやスタンダード曲を弾き倒していて、実にゴンサロらしかった記憶がある。そういう意味では、この『Imagine : gonzalo rubalcaba Live in USA』は、ちょっと「よそいき」な雰囲気がしないでもない。でも、当時のゴンサロの個性を追体験できる、秀逸な内容のライブ盤だと思います。

時は、1993年5月14日、 Lincoln Center's Alice Tully Hall でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Gonzalo Rubalcaba (p); Reynaldo Melian (tp); Charlie Haden (b); Felipe Cabrera (el-b); Jack DeJohnette, Julio Barreto (ds)。バックのメンバーもそれぞれ素晴らしいですね。 
 
 
 
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コメント

こんばんは
お邪魔します
最近 ゴンサロ・ルバルカバ&チャーリー・ヘイデンのNocturneを買いました

これが実にいい感じで僕の心の奥をくすぐります

バックのバイオリン・テナーもアルバムを引き立てます

キューバの哀愁たっぷりのメロディは日本人にはピッタリくるのかもしれないですね

ゴンサロ・ルバルカバ 素晴らしいです

こんばんは、ケンさん。松和のマスターです。

ゴンサロのヘイデンの「Nocturne」ですか。実は、私は持って
いません。でも、ゴンサロって、ヘイデンのベースとの相性は
良いので、聴きごたえがありそうですね。私も早々に入手して
みたいと思います。
 
確かに、ゴンサロの音楽には、キューバの哀愁が漂う場面が良く
あります。でも、それが派手ではない、そこはかとなく漂うところ、
そこが彼の最大の個性ですね。
 
 

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