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2010年3月12日 (金曜日)

「Monk in France」を愛でる

季節の変わり目、いつものことながら、体調が優れない中、今日は目出度いことがあった、私こと松和のマスター。そんな時は、聴き流しにピッタリのジャズ・ピアノを流しながら、なんとか体調の悪いことを忘れて、その「目出度いこと」を優先的に感じたい、

そんな時に選ぶアルバムのひとつが『Monk in France』(写真左)。パーソネルは、Charlie Rouse (ts), Thelonious Monk (p), John Ore (b), Frankie Dunlop (ds)。フランスはパリ、オリンピア劇場のライブ。1961年4月18日の録音。

フランスはパリのライブという事情だろうか。どの曲も、ピアノ、テナー、ベース、ドラムとカルテットのメンバーのソロがまんべんなくやってくる。決して、尖った冒険的な演奏はしない。パリの聴衆が楽しみにしている、その期待通りに、モンク・カルテットはパフォーマンスする。これって素晴らしいことだよな。聴き手の期待に合わせて、判りやすく表現する「モンク・ワールド」。

このライブ盤は、ちょっと録音状態は良く無い。でも、凄く聴きやすいアレンジと演奏内容なんですよね。モンク・ミュージックは難解である、なんて心ない評価があるが、とんでもない。アレンジと演奏の仕方で、モンク・ミュージックは判りやすくも難解にもなる、そんな「モンク・ミュージック」の特質を教えてくれるライブ盤の一枚である。

いつになく、テナーのチャーリー・ラウズが好調である。ラウズのタイム感とモンクのタイム感は本当に相性が良い。ラウズは、テナー奏者の中で、一番、モンクを理解していたテナー奏者だろう。コルトレーンなんて足下にも及ばない。モンク・ミュージックの本質を全面に押し出して、モンクとシンクロして、モンク・ミュージックの本質をストレートに、我々に伝えてくれるテナー奏者の第一人者が「チャーリー・ラウズ」。
 

Monk_france

 
そして、目立たないけれど、ジョン・オレのベース、フランキー・ダンロップのドラムも、この時点でのモンク・ミュージックには欠かせない。このオレのベースもダンロップのドラムも決して個性的ではない。でも、恐らく、他のベーシスト、ドラマーよりもこの2人が、一番、モンクを理解していたと思う。

とにかく、モンクのピアノにぴったりと寄り添い、手と手袋の様な関係とでも言えば良いのだろうか、とにかく、モンクのピアノに「ジャズト・フィット」である。

このライブ盤は、リバーサイドのモンクの数々の名盤と比較すると、尖ったところも無いし、激しいテンションも無く、奇抜な唯一無二な「化学反応」も無い。でも、全体に流れる、ほのぼのとした、楽しい、明るいモンク・ミュージックが、実に良い雰囲気なんですね。

聴きやすい「モンク・ミュージック」とでも表現したら良いでしょうか。聴きやすい中に、しっかりと「モンク・ミュージック」のエッセンスがしっかりと織り交ぜられており、抵抗感無しに「モンク・ミュージック」に浸ることが出来る佳作だと思います。

「Monk in France」を愛でる。リバーサイドのモンクの数々の名盤は、その尖った面、激しいテンション、奇抜な唯一無二な「化学反応」と、しっかり構えて聴くことが必要なところがあるが、この『Monk in France』は、適当に聴き流して、モンク・ミュージックを楽しむことの出来る「お手軽モンク・ミュージック入門盤」だと思います。
 
 
 
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