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2010年1月 9日 (土曜日)

ロック、今年の「聴き初め」・1

話が前後するが、70年代ロックのアルバムの中では、年明けての「聴き初め」のアルバムは、30年以上昔から決まっている。今年も、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」の、ロックの「聴き初め」は、Jackson Browneの『Running on Empty』(写真左)。

時は、30年以上前、我が浪人時代に遡る。高校3年生の時に映画製作に没頭し、一年遠回りをした浪人時代。さすがに1年のブランクは大きく、予備校に通っていてもなかなか、その1年の遅れが取り戻せない。焦りに焦って過ごした浪人時代の春。しかし、夏に差し掛かる頃、受験勉強のコツを掴んで、「よし!」と思って、睡眠時間を削りに削って馬力をかけた。

そして、浪人時代の秋、やっと1年の遅れを取り戻した、と思った途端、体を壊した。それからは体調と相談しながらの騙し騙しの受験勉強。辛かったなあ。医者からは、大学に入っても、地方の下宿生活は厳禁とされた。特に、国立大学については地方の大学をターゲットにしていただけに途方に暮れた。無念だった。

そんな失意の中で出会ったアルバムが、このJackson Browneの『Running on Empty』である。1977年12月末の出会いだった。当時、Jackson Browneが何者か知らなかった。が、このアルバムのジャケットを見て、即購入を決めた。『孤独なランナー』という邦題も当時の僕の心にグッと響いた。

このアルバムは、Jackson Browneの1977年の全米ツアーの真っ最中に、ステージや、バックステージ、3つのホテルの部屋、コンチネンタル・シルバー・イーグル・ツアーバスでレコーディングされた、変則的なライブアルバム。全米第3位で700万枚の売上を記録し、ブラウンのキャリアの中で最高のヒット作である。

Jb_running_empty

ジャクソン・ブラウンは「70年代最高の詩人」と呼ばれ、初期にはその歌詞が高く評価された。このアルバムでも、収録された曲の中で、全ての彼の自作曲の歌詞は実に魅力的なものばかりである。しかも、このアルバムの楽曲の全てにおいて、米国西海岸ロックをベースとした、アメリカン・ルーツ・ロックのテイストが見事。

僕は、当時から、このアルバムに「米国」をビンビンに感じましたね〜。このアルバムを聴くことによって、米国というエリアに対して、具体的な憧れを持ちました。浪人当時は、ロックについて、ザ・バンドなどのアメリカン・ルーツ・ロックがお気に入りでしたので、このアルバムにはドップリと填りました。

さて、何故、このアルバムが、30年以上、僕の年明けての「聴き初め」のアルバムとして君臨しているのか。それは、冒頭の「Running on Empty」の歌詞が、当時、浪人時代の心にグサッと響き、それ以来、この歌詞を聴く度に、僕を、若い頃の初心に戻してくれるからだと思います。

Looking out at the road rushing under my wheels
Looking back at the years gone by
like so many summer fields
In sixty-five I was seventeen
and running up one-on-one
I don't know where I'm running now,
I'm just running on

Running on-running on empty
Running on-running blind
Running on-running into the sun
But I'm running behind ・・・・・・


以降、魅力的なワードが続くんですが、全体を通じて、実に良い歌詞ですね。疾走感溢れるロックな演奏も良い。冒頭の「Running on Empty」だけではありません。他の曲も魅力的です。ラストの「Load-Out」〜「Stay」のメドレーなんぞ、歌詞も良し、曲も良し、演奏も良し、一度聴いたら涙涙涙です。

このJackson Browneの『Running on Empty』は、1978年の正月以来、僕の永遠の70年代ロック「聴き初め」アルバムとして君臨しています。今年も正月の70年代ロック一発目のアルバムは、この『Running on Empty』でした。さあ、初心に戻って、今年も「日々の出来事を楽しむぞ〜」と気持ちも新たに、心をリセットしたのでした。 
 
 
 
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