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2009年12月10日 (木曜日)

グッと来る西海岸ロック・ライブ

いよいよ世間には、クリスマスの雰囲気が蔓延している。何故ここまで、クリスマスに拘るのか判らないが、本当に日本って不思議な国だ。本当に不思議な国民性をしている。

子供らの 期待一身 クリスマス   

さて、昔々、時はLPの時代、そう、高校時代からずっと今まで、その時その時の予算が許す限り、アルバムを手に入れてきた。友達の感想や雑誌の評論、はたまたレコード屋での見た雰囲気、その時々の判断で、アルバムを手に入れてきた。

面白いのは、ほんのたまにではあるが、アルバムの面構えが、なんだか不思議と強く気に入って、購入にいたることがある。そんなアルバムって、絶対に「当たり」なのだ。そんな「一目惚れ」のアルバムに一枚が、Stephen Stills(スティーヴン・スティルス)の『Live』(写真左)。1974年の録音、1975年11月のリリース。

バッファロー・スプリングフィールド~クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング~マナサスといったグループでの活動により、米国西海岸ロック史にその名を刻む「スティーヴン・スティルス」。そのスティルスの優秀ライブである。LPでいうA面は「エレクトリック・サイド」と、B面は「一人弾き語りのアコースティック・サイド」を収録したライブ作品。

ジャケット・デザインを見ていただきたいのが、何の変哲もない、かなり手抜きのジャケットなんだが、これが、高校3年の時、レコード屋で見た時に「これは!」と思った。高校3年当時は、プログレ小僧から、米国南部のサザンロック、スワンプ、そして、アメリカン・ルーツ・ロック、加えて、西海岸ロックと、米国南部と西部のロックにドップリ浸かっていた頃である。

Stephen_stills_life

何の変哲もない、かなり手抜きのジャケットなんだが、何故か心に響いた。こういう時は絶対にゲットである。即購入である(笑)。そして、家に帰って、速攻でステレオで聴く。と、これが凄く良い。冒頭出だしの重厚な迫力ある音だけで、もう興奮度満点。スティルスの代表曲「Wooden Ships」である。クロスビー,スティルス&ナッシュの組合せでも歌っているが、その時は、ちょっと繊細な端正でアコースティックなものだった。が、このライブでは重厚なロック的雰囲気バリバリの、実に硬派な米国西海岸ロックである。

A面は「エレクトリック・サイド」のハイライト、3曲目の「Jet Set (Sigh) 〜 Rocky Mountain Way 〜 Jet Set (Sigh)」の変則メドレーなんぞは、その重厚な迫力溢れる、凄くファンキーな名演である。ファンキーとはいえ、そこは米国西海岸ロック。俗っぽくなく、あくまで爽やかに、あくまで硬派なファンキーを端正に奏でていく。西海岸ロックならではの重厚ファンキーに、もう聴く耳はノリノリである。自然と体が揺れる。

B面は「一人弾き語りのアコースティック・サイド」も負けてはいない。6曲目の「Crossroads 〜 You Can't Catch Me」などは圧巻。とにかくアコギが上手いのなんのって。聴いていて口がアングリ開いてしまう位のハイテクニック。とにかく上手い。凄い。疾走感溢れ、心地良いテンション。聴いている者の全てを圧倒する、迫力ある名演。

良いライブ盤です。というか、これって名盤でしょう。とりわけ、米国西海岸ロックの名盤だと思います。でも、ロックのアルバム紹介本や雑誌の特集などで、このアルバムの紹介を見たことがありません。でも、ほんまにええ内容なんですよ。ジャケット・デザインに騙されてはいけません。70年代ロックファンの方々に一度聴いて欲しいライブ名盤です。
 
 
 
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