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2009年12月12日 (土曜日)

風『ファースト』は瑞々しい

昨晩遅く、寝る前に家の窓から外を見ると、かなり強く冷たい雨風。心から「今晩、忘年会が無くて良かった〜」。あんなに冷たい風雨の中、酔っぱらいながら帰宅するなんて、考えたくもない。凍えてしまう。今日は朝から、打って変わって長閑な一日。薄日がさして、気温もそこそこ上がり、昨晩の雨のお陰で適度な湿度があって、なんだか早春の雰囲気。

長閑な日 一息ついて 師走かな   

さて、このところ、70年代Jポップの名盤をちょいちょい、ジャズの合間に引きずり出して聴き直すのが、マイ・ブームである。今日は、11月23日のブログ(左をクリック)で採り上げた、伊勢正三と大久保一久のデュオ「風」のファーストアルバムである。

「風」と言えば、かぐや姫の伊勢正三と、猫の大久保一久が1975年に結成したフォーク・デュオ。1970年代のJポップを彩る「名フォーク・デュオ」のひとつである。その「風」が、1975年6月にりりーすしたのが『ファーストアルバム』(写真左)である。編曲は、瀬尾一三、石川鷹彦、松任谷正隆が分担して担当。バックの演奏は「ティンパンアレイ」がサポートしている。

「風」は、かぐや姫時代の正やんの名曲「22才の別れ」でデビューしているが、この『ファーストアルバム』への収録は頑なに拒んでいる。伊勢正三のアーティストとしての意地が心地良いエピソードである。その「意地」も当然で、この『ファーストアルバム』には、「22才の別れ」と同等、若しくはそれ以上の伊勢正三自作の佳作がズラリと並んでいる。

Kaze_first

あの名曲「なごり雪」の姉妹曲の様な、かぐや姫時代からの恋愛浪漫路線を引き継ぐ「海岸通り」「あいつ」は、シンプルでポップ、滑らかで叙情的。ダンディズム硬派路線の「はずれくじ」「男は明日はくためだけの靴を磨く」は、これまた名曲。70年代フォーク・ロックの名曲だろう。そして、ベッタベタのラブソング(笑)の「お前だけが」。聴いていると気恥ずかしくなるほどのラブソングである(笑)。

大久保一久、愛称「久保やん」も負けてはいない。アルバムの冒頭「ダンシングドール」は良い。「風」のアルバム冒頭の飾るに相応しい、実に「風」らしい楽曲である。久保やんのボーカルは、はっきり言って上手く無い。でも、それを凌駕して余りある、当時にして、実に斬新な雰囲気のする楽曲である。この米国西海岸的な作曲センスは、正やんの上を行く。6曲目の「ロンリネス」は、ティンパンアレイのバックを得て、秀逸なバラード曲として成立している。

ちょっと中だるみになる部分もありますが、それはファーストアルバム故に、練り込み不足なのは仕方がない。全体的に、1975年当時、この「風」のファーストアルバムはその内容が先進的だった。従来のフォーク・ソングの世界をはみ出して、ポップ・ソング、フォーク・ロックへ進化し始めた、音楽的にポジティブな希望を感じさせるに相応しい内容になっている。

このアルバムは「風」のアルバムの中でも、ギター2本でアレンジし易い曲が多く、高校〜大学時代、コピーしまくりました。特に、ダンディズム硬派路線が大好きで、はずれくじ」「男は明日はくためだけの靴を磨く」は今でも得意曲。それから、実は恋愛浪漫路線も大好きで、「海岸通り」「あいつ」は、同世代でいくカラオケでの十八番です。弾き語りもできるよ〜(笑)。
 
 
 
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