最近のトラックバック

« Beatlesの『Let It Be ... Naked』 | トップページ | George Harrisonカバー・ジャズ »

2009年12月21日 (月曜日)

Blue Note Plays the Beatles

今年は、ビートルズ・リマスターの年だった。ステレオ・ミックスが全てリマスターされて、CDとして出揃い、しかも、幻に終わるかと思っていた、モノラル・ミックスも全てリマスターされて、CDとしてリリースされた。まさか、この歳になって、ビートルズのアルバム三昧になるとは思わなかった(笑)。それほど、今回のリマスターは、素晴らしい出来だったと思う。

さて、ビートルズの楽曲は、早い時期から、ジャズではカバーされてきた。あの世界的に爆発的にブレイクしたビートルズの楽曲である。その爆発的な人気あやかりたいという、商業的な思惑もあっただろうし、ビートルズの楽曲のコード進行の面白さが、純粋にミュージシャン魂を揺さぶった、ということもあっただろう。

1960年代、様々なビートルズの楽曲のカバー・ジャズがあったが、しっかりと地に足付けて、ミュージシャンの特性を活かしつつ、硬派なジャズ・アレンジを施した、ビートルズのカバー・ジャズを量産したレーベルが「ブルーノート」。

1960年代のブルーノートのアルバムには、ちょくちょくとビートルズのカバーが収録されている。そして、これがなかなかの出来のものが多い。これを集めてコンピにしてくれたらなあ、と思っていたら、それが「出た」。2004年のことである。その名も『Blue Note Plays the Beatles』(写真左)。

でも、僕はブルーノートのビートルズのカバーと言えば、1996年にリリースされた『Strawberry Fields』(写真右)。このカバー・アルバム、ボブ・ベルデンのプロデュースで、なかなかいかしたアレンジ。 Cassandra WilsonやHolly Coleのボーカルを活かしたカバーが秀逸。

2004年発売の『Blue Note Plays the Beatles』には『Strawberry Fields』からの楽曲が、 Holly Coleの「I've Just Seen A Face」とCassandra Wilson & Dianne Reevesの「Come Together」の2曲のみ。しかも、当の『Strawberry Fields』は廃盤状態。う〜ん、なんだかなあ、と思っていたら、突如、『Blue Note Plays the Beatles』のデラックス・エディションが「出た」。

なんと今年、『Blue Note Plays the Beatles』が、ビートルズのリマスター発売を記念して、デラックス・エディションとして再登場である。しかも、あの『Strawberry Fields』から「Strawberry Fields Forever」「Fool on the Hill」「Hey Jude」を追加収録して、である。あの『Strawberry Fields』から半分の5曲がチョイスされた。しかも、これ、実は日本限定発売。いやいや〜、これは「買い」である。

Bluenote_beatles

収録曲は以下の通り。

1. Can't Buy Me Love - Stanley Turrentine
2. Yesterday - Lee Morgan
3. Norwegian Wood (This Bird Has Flown) - Buddy Rich
4. Hello Goodbye - Bud Shank
5. A Day In The Life - Grant Green
6. Eleanor Rigby - Stanley Jordan
7. Blackbird - Tony Williams
8. I've Just Seen A Face - Holly Cole
9. And I Love Her - Kevin Hays
10. Come Together - Cassandra Wilson & Dianne Reeves
11. Drive My Car - Bobby McFerrin
12. Strawberry Fields Forever - Cassandra Wilson
13. Fool on the Hill - Javon Jackson, Dianne Reeves
14. Hey Jude - Greg Osby

1960年代のカバーは、原曲の旋律を活かしたシンプルなアレンジが好印象。まだ、ビートルズの楽曲が持つ、独特のコード進行を活かした、ジャズならではのアレンジにはなっていない。でも、インプロビゼーション部は、しっかりと独特のコード進行を踏まえた、なかなかユニークな展開になっていて、聴いていて、とても楽しい。

6曲目のStanley Jordanの「Eleanor Rigby」は、1980年代、新生ブルーノートからのリリースだった。「ジャズ・ギターの革命児」と称賛される彼のギターによる「タッチ・テクニック」と呼ばれる驚異の両手タッピング奏法は、CDの音だけでは、どうやって演奏しているか判らないほど、今までに聴いたことのないギター演奏の音だった。今の耳で聴いても素晴らしい演奏、素晴らしいカバーである。

12曲目から14曲目の3曲は、Bob Beldenプロデュースの『Strawberry Fields』からの選曲。デラックス・エディションだけの「エクスクルーシヴ・ボーナス・トラック」である。これが、アレンジ良く、原曲の印象を残しつつも、完全にジャズ化している。『Strawberry Fields』は、1996年のリリースなので、ビートルズのカバー・ジャズも、アレンジ技術、演奏技術も、それぞれの年代で、着々と進歩しているのが良く判る。

今回の「エクスクルーシヴ・ボーナス・トラック」の追加で、『Blue Note Plays the Beatles』は、確実に内容がグレードアップした。これは「買い」でしょう。正統派のビートルズのカバー・ジャズを体験するには、うってつけのコンピです。
 
寒い一日が続いています。巷は「クリスマス一色」。それぞれの家の垣根や窓に、煌びやかなクリスマス用のイルミネーションがピカピカ輝いています。なんだか派手で、クリスマスの雰囲気の「押し売り」のようで、あまり好きではありません。いつの頃からでしょうか。こんなに各家庭の垣根や窓にイルミネーションが輝きだしたのは・・・。昔は、部屋の中で、クリスマス・ツリーに電飾を施して、ちょっと部屋の灯りを暗くして、家族で楽しんだものなんですが・・・。

電飾の 灯り懐かし クリスマス
 
 
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 
 

« Beatlesの『Let It Be ... Naked』 | トップページ | George Harrisonカバー・ジャズ »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/32689419

この記事へのトラックバック一覧です: Blue Note Plays the Beatles:

« Beatlesの『Let It Be ... Naked』 | トップページ | George Harrisonカバー・ジャズ »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ