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2009年12月27日 (日曜日)

Beatles / Mono Masters・2

今日は、今年最終の日曜日、日曜日恒例のBeatlesのリマスターCD特集、今日は『Mono Masters』(写真左)。『Mono Masters』の「DISC TWO」について語りたい(「DISC ONE」については、12月6日のブログ参照・左をクリック)。

以前、この『Mono Masters』の存在は、今回のビートルズ・リマスターのMONO Box盤の一番の目玉かも知れない、と書いたが、実は、この『Mono Masters』の中でも「DISC TWO」の内容が素晴らしい。「DISC TWO」の収録曲全てが、モノラル・ミックスの粋を尽くした様な面持ちで並んでる。

冒頭「Day Tripper」と3曲目「Paperback Writer」の迫力ある音の固まりがとても「マイルド」。ステレオ・ミックスで感じた「刺々しい感じ」が全く無い。ボーカル、コーラス、バックの演奏と、手前から奥に向かって重なっていく音は、塊ではなく、しっかりとそれぞれが分離できる素晴らしいミックス&リマスターである。4曲目「Rain」はさらに秀逸で、コーラスとリンゴのドラミングの音が、刺々しく無く、実に耳に優しく響く。

7曲目「Hey Jude」にはビックリした。モノラル・ミックスは音が違う、迫力が違う、ということは、以前より情報として知ってはいたが、こうやって実際に聴いてみると、もう興奮するばかりである。音の重心がステレオ・ミックスより低く、ポールのベースを中心に低音を響かせ、モノラル特有の手前から奥にかけての「音の縦の重なり」の中で、全体の音の輪郭をハッキリさせて、耳に「ガツン」と来る。加えて、このモノラル・ミックスの 「Hey Jude」も、ステレオ・ミックスで若干感じた刺々しさが全く無い。

8曲目の「Revolution」も同様。出だしのギターリフから「度肝を抜かれる」。音の重心が低く、音が分厚い。ギター・リフがステレオ・ミックスよりも割れてハウって「ど迫力」である。ギター・リフが割れてハウって低音ブンブンなんだが、それぞれの音の分離が良いのには感心する。しかし、本当にスゲ〜ぞ、このモノラル・ミックスの「Revolution」は・・・。

9曲目から12曲目にかけての「Only a Northern Song」「All Together Now」「Hey Bulldog」「It's All Too Much」は、『Yellow Submarine』にも収録されている楽曲だが、モノラル・ミックスならではの、手前から奥にかけての「音の縦の重なり」が「特に」素晴らしい。効果音、コーラス、バックの演奏、いずれも音の分離良く、これはもう、モノラル・ミックスの「音の芸術」とでも言って良いのではないか。改めて 「Hey Bulldog」と「It's All Too Much」は良い曲だなあ、と感心したりする。

Beatles_mono_masters2

「Get Back」のモノラル・ミックスは初めて聴いた。実にセンスの良いミックスと音の響きである。実に格調高い音の塊である。ビリー・プレストンのオルガンの響きが音圧良くエッジがマイルドで心地良い。面白いのは、続く「Don't Let Me Down」は、圧倒的にステレオ・ミックスの方が良い。モノラル・ミックスは平面的で音の拡がりに乏しい。ビートルズ最後期のポールの楽曲は、なんとなく、モノラル・ミックスとの相性は良くないみたい。

そして、ラスト前の15曲目。僕が愛して止まないジョンの名曲「Across the Universe」である。これも、モノラル・ミックスは聴いたことないよなあ〜と思っていたら、この「Across the Universe」のモノラル・ミックスは初出だそうだ。これが、実に良い。素晴らしいモノラル・ミックスである。

なるほど、と感じ入るアレンジ。効果音の使い方も秀逸。コーラスの入り方も良い。ジョージ・マーティンの力量を思い知る、素晴らしいミックス。フィル・スペクターの変な弦のアレンジや イコライジングをかけて音の輪郭をぼかした所が無い。今のところ、「Across the Universe」の決定版だろう。『Let It Be ... Naked』に収録されているバージョンよりも良いと僕は思う。
 
この『Mono Masters』の「DISC TWO」は聴きどころ満載でした。いや〜、やっぱりビートルズは、モノラル・ミックスが良いですね〜。とにかく、今回、ビートルズ一連のアルバムのリマスターの中で、僕は完全にモノラル・ミックスに填ってしまいました。

さて、今回で、今年9月9日にリリースされた、ビートルズ一連のアルバムのリマスター盤について、ほぼ聴き終えたことになります。まだまだ興味のある部分が多々あり、来年もビートルズのアルバム鑑賞は続きます。

しかし、この歳になって、ビートルズ一連のアルバムを聴き直し、しかも新たな感動をこれだけ多く感じることになるとは全く思っていませんでした。特に、モノラル・ミックスは驚きの連続でした。さすがビートルズ、奥が深いですね。

今日は今年最終の日曜日。昨日、若しくは今日から正月休みに入った方も多いかと思います。最終の日曜日と言えば「大掃除」。最近は昔ほど「大掃除」の習慣は見られなくなりましたが、それでも、年の瀬なんで、「あそこ」と「ここ」とは掃除しておかんとなあ、とか、部屋の蛍光灯は交換しておかななあ、とか、ふと思ったりして、いそいそ働いてしまいます(笑)。
 
幼き子 掛け声役の 大掃除
 
 
 
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コメント

だからぁ、Beatlesは凄いって、「35年前」に
言うたやん(^^)v
いやいや、そんなえらそうな口はもうたたけません・・・
お世話になっておりますm(__)m
しかし連日連夜忙しく、Rubber Soulの2曲
だけ聞いて、あまりの凄さに
「これはあかん、昼間に大音響で聞かないと!」
と夜に中途半端な音で聞いた自分を戒めたのでした。
早く来い来いお正月~

こんばんわ〜、ひとんちゃん。松和のマスターです。
 
もう35年前にもなるのかあ、「Rubber Soul」対「Revolver」の戦い(笑)。
そして、The Beatles のステレオ・ミックスを聴きつつ、どうも釈然と
しない僕に、決定的な一言「まだまだやな」(笑)。ふふふっ、でも、
今回のモノラル・ミックスを聴いて、やっと、The Beatles の
アルバムの凄さを心から理解できました。

そうです。特に、「Rubber Soul」は大音量で聴いてみて下さい。
冒頭の「Drive My Car」から「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」
そして「You Won't See Me」の3曲は「ど迫力」の聴きものです。

そして、今回の「Mono Masters」。これが、またまた「度肝を抜かれる」
凄さです。また、なんとかしますので、是非とも更に、この The Beatles の
モノラル・ミックスの素晴らしさを体験して頂きたいと思います。
 

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