日本が誇るプログレ・バンド
今朝は雨。かなり強い雨。途中少し上がったが、正午を挟んで、強風+大雨の「大荒れ」の天気。夕方になって、やっと落ち着いたが、なんだか劇的な天候である。紅葉のライトアップなんて、無粋なニュースを見たが、今の日本人って、風流も粋もあったもんやないなあ。
散る落ち葉 ただただ自然の ままが良い
2009年9月9日、ビートルズのリマスターCDが出てからというもの、ビートルズを組織的に学び直している松和のマスターである。ビートルズはモノラルというが、初めて、モノラル・ミックスのビートルズを聴いたんだが、やっとこれでビートルズにまともに向き合える、と思った。僕がビートルズに対して、妙なわだかまりも持っていたのは、当時のステレオ・ミックスとチープな再生装置のせいである(笑)。
先週、『Magical Mystery Tour』を聴いていて、ふと高校時代のことを思い出した。きっかけは3曲目の「Flying」。ちょっとシュールでサイケデリックな、何の変哲もないインスト曲なんだけど・・・。
僕は高校時代の前半、完全なプログレ小僧だった。とにかくプログレにはまって、プログレの名盤を手当たり次第聴き進めていた。日本のプログレ・バンドとしては、まず一番のお気に入りは「四人囃子」。そして、高校時代に新たにリリースされた新盤が『ゴールデン・ピクニックス』(写真左)。
この『ゴールデン・ピクニックス』の1曲目が、この「フライング」。実は、当時、この曲がビートルズの作品とは知らなかった。『ゴールデン・ピクニックス』を映研の部室で流していたら、かの「ビートルズに詳しい同級生」がやってきた。そして、この『ゴールデン・ピクニックス』の1曲目「フライング」を聴いて「あ〜、これ、ビートルズの「Flying」やん」。
「そ〜なんか〜」と真顔で問い返したら、その同級生は「そんなことも知らんのか」といった呆れた目で、「この「Flying」は、『Magical Mystery Tour』の3曲目、ビートルズの唯一のノン・ボーカル(と当時は言ったような・・・)の曲なんやで」と胸を張って言われた。そして、やっぱり次の日、頼んでもいないのに『Magical Mystery Tour』を持ってきて、有無を言わせず「やっぱし、聴いておかんとね」と言われて、これは大変と、『Magical Mystery Tour』を、必死で一晩集中して聴いたのを思いだした(笑)。
その1曲目の「Flying」から、日本人離れした、卓越したアイデアと超絶技巧なテクニック、そして、日本人ならではの印象的な旋律を伴った演奏が怒濤のように押し寄せてくる。2曲目の「カーニバルがやってくるぞ(パリ野郎ジャマイカへ飛ぶ)」なんぞは、僕に取っての永遠のエバーグリーンである。
壊れかかった真っ赤な車に乗って
奴らが地獄の果てから、舞い戻ってきた
昔唄った歌を唄えば、街中はお祭り騒ぎ
よそいきに着替えて みんな出ておいで
学校から街から家の中から
誰が入って来てもいいさ
俺たちは唄い続けるから
この「奴ら」が自分たちに被って、本当にこの曲は大のお気に入り。というか、僕にとっての人生の応援歌である(笑)。3曲目以降「なすのちゃわんやき」「空と海の間」「泳ぐなネッシー」「レディ・ヴァイオレッタ」、どの曲も、日本人のプログレって感じの演奏ばかりで、僕は今でもこのアルバムは、大のお気に入りである。そうそう、ラストの「レディ・ヴァイオレッタ」は、プログレとちゃうな。この曲は、フュージョン、森園勝敏(写真右)のフュージョンやなあ。
そうそう、詳しくは、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の懐かしの70年代館、「青春のかけら達」のコーナー『日本プログレッシブ・ロックの雄、四人囃子』(左をクリック)へどうぞ。
ビートルズにまつわるエピソード、思い出は沢山ある。今回、2009年9月9日、ビートルズのリマスターCDが出てからというもの、ビートルズを組織的に学び直している中で、忘れていたエピソード、思い出を色々と思い出してきた。思っていたより、ビートルズにまつわるエピソード、思い出は多い。
それも、良い思い出では無く、悪い思い出の方が多いっていうのが、「青春のエピソード、思い出」ならでは、って感じがして、実は悪い気はしていないのだ(笑)。
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