« クラプトンの70年代ライブは最高 | トップページ | マリガン Meets モンク »

2009年11月29日 (日曜日)

ビートルズを知らない子どもたちへ

タミフルを5日分飲みきった。やっと明日から社会復帰。振り返れば、結局、先々週の土曜日から9連休になったことになる。いやはや、新型インフルはもう懲り懲り。まだ、気管支に炎症が残っているのか、なんだか喉がイガイガして、すっかり全快、快調とはいかない。やれやれ。

咳ひとつ 受話器の向こう 冬便り    

さて、日曜日は恒例のビートルズ・リマスターの特集といきたいが、今週は、新型インフル感染にて、落ち着いてビートルズを聴き込むことが出来なかった。ビートルズ・リマスターの話題は来週に繰り延べ。とは言いつつ、今日はビートルズ「関連」のお話しを。今回はCDの話からは離れて、久しぶりに「書籍」についてお話ししたいと思います。

9月9日にビートルズのリマスターCDがリリースされるのに呼応して、ビートルズ関連の書籍が結構な数がリリースされている。が、よくよく見ると、新装復刊が多い。今までに結構読んだことのあるものが多くて、ちょっぴりガッカリ。でも、昔、読みたいと思っていたけれど、なんだか知らぬ間に読みそびれて、そのままになってしまった本が復刻されると、ついつい触手が伸びる。

そんな嬉しい新装復刊の1冊が、きやたまおさむ著『ビートルズを知らない子どもたちへ』(写真左)である。1987年に発表された名著『ビートルズ』(講談社現代新書)の新装復刊である。1987年と言えば、ビートルズのアルバムが初めて正式にCD化された頃。当時、読みたい読みたい、と思っていて、なんだか知らぬ間に読みそびれてしまった「後悔の一冊」であった。

Ok_beatles_unknown

きたやまおさむ氏と言えば、精神科医・作詞家、元フォーク・クルセダーズのメンバー。先月、自ら死を選んだ加藤和彦は「あの素晴しい愛をもう一度」を作曲した著者の盟友。この加藤らとの音楽活動で旋風(フォークル革命)を起こし、作詞家として活躍した著者だが、現在の本業は精神科医。この波瀾万丈な経歴から、冷静かつ客観的に、専門的な視点から的確に、真摯にビートルズの時代を語っている。

ビートルズ関連の書籍には、評論家としての個人的な主観優先なもの、抽象的な感想優先な独善的なもの、専門的な裏付けが取れていない無責任な解釈もの、などなど、はなはだ「主観的な、個人的感想的」なものが多い。

が、この、きやたまおさむ氏の『ビートルズを知らない子どもたちへ』はそうではない。「ビートルズ現象」を通して、当時のマスメディアやポップカルチャーの持つ「ダーティーな面」にもしっかり触れていて、単なるビートルズ・ファンとしての「ビートルズ讃歌」的なものとは、明らかに一線を画する。

基本的な部分をしっかり押さえて、客観的に「ビートルズとは何か」を押さえることの出来る「理想的な教科書」の様な一冊だと思います。本当に簡潔に、必要な情報を選別〜網羅して、しっかりとまとめ上げてられており、文章の調子も良く、ボリュームの割に、かなり読み応えのある内容には感心します。

「ビートルズとはいったい何だったのか」を改めて考えさせてくれる、ビートルズ入門書としては最適な一冊だと思います。今回のリマスター発売で初めてビートルズに触れた人達に対して、また、昔からビートルズは聴いてはいたが、体系だって、彼らの歴史・彼らの行動・彼らの功績を見つめ直したことが無い方に対して、お勧めの一冊です。
 
 
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 
 

« クラプトンの70年代ライブは最高 | トップページ | マリガン Meets モンク »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ビートルズを知らない子どもたちへ:

« クラプトンの70年代ライブは最高 | トップページ | マリガン Meets モンク »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カテゴリー