ストレス解消の「最終兵器」
今日は朝から曇り空。しかも寒い。いや〜冬がすぐそこまで来ていますなあ。鉛色のドンヨリした空。僕はその鉛色のドンヨリした空が大嫌い。浪人時代、京都で見上げた、未来の希望を打ち砕くような、11月の鉛色のドンヨリした空を思い出す。
縁側に 小春日恋し 曇り空
昨日は、あっけらかんとしたフュージョン・バンド「パスポート」を聴いた。う〜ん、まだまだ頭の中がスッキリしない。もっとフュージョンを聴きたい。今日は、懐かしのスパイロ・ジャイラを選択。ほんと、久しぶりだなあ。
「スパイロ・ジャイラ」。1975年にアメリカで結成され、2009年現在も活動を続けるフュージョン・グループ。最大のヒット作は、1979年にリリースした『Morning Dance』(写真左)。ビルボードのポップチャートを上昇して70万枚以上のセールスを上げ、ゴールド・ディスクも獲得。
僕は、このアルバムのカリビアンな雰囲気が大好きです。1979年当時は「カリビアン」って言葉は無かった。「トロピカル」な雰囲気、って表現だったかな、当時、流行った言い方は(笑)。今から思えば、「カリビアン」は「トロピカル」じゃないよな〜。
でも、初めて聴いた大学時代、スチール・パンの音が衝撃的だった。なんてトロピカルな柔らかで優しい音なんだろう。そして、爽やかで伸びやかなサックスの音。堅実で健康的なビートを刻むリズム・セクション。このフュージョン・ジャズを「軟弱軟派な商業音楽」なんて決めつけるのは、実に愚かな所業だ。この柔らかで優しいリズムを聴け、この爽やかで伸びやかなフレーズを聴け。これって、プロフェッショナルのなせる技だ。
僕はこの『Morning Dance』『Catching the Sun』『Carnaval』の、僕が勝手に名付けた「トロピカル三部作」が大好きだ。アルバム・ジャケットのイラストも共通性があって大好きだ。この「トロピカル三部作」は、僕が心をリラックスさせ、ストレスを解消させる「最終兵器」である。
『Morning Dance』、収録されているどの曲も良い演奏です。ちゃっかりと、ブレッカー・ブラザースなどをゲストに迎えたりして、なかなか、その隠し味も侮れません。「Morning Dance」「Jubilee」「Rasul」「Song for Lorraine」「Starburst」「Heliopolis」「It Doesn't Matter」「Little Linda」「End of Romanticism」、あ〜、どの曲もどの曲も良いなあ。大学時代のセピア色の思い出が、ふと「よぎる」。
その懐かし過ぎる思い出と共に、今の耳でも十分に心地良い、ハイレベルな歌心のあるフュージョン・ジャズ。ハイレベルな歌心のあるフュージョン・ジャズは、今でも僕の疲れた心を、疲れた精神を癒してくれる。う〜ん、今週は本当にお疲れ様・・・。暫く隠遁したい気分だ。
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