『ジャズの小径』11月号アップです
体調が優れないのだが、今日は、本業の方が「振替休日」。一日、寝たり起きたりの、何とはなしにグズグズした生活に終始。それでも、今日こそは、ジャズ・フュージョン館の『ジャズの小径』の11月号をアップせねばならず、うだうだしながら、ホームページを更新。
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今月の『ジャズの小径』の特集は「コール・アンド・レスポンス」。「コール・アンド・レスポンス(call and response)」は、その「ゴスペル」で活用される歌唱法。ソロ・パートの人が歌った部分をその他のメンバーや観客が繰り返し歌う歌唱法です。
最近、ゴスペル合唱がブームのようです。一昔前までは、年の暮れのアマチュア合唱といえば、ベートーベンの交響曲第9番の第4楽章を皆で合唱しよう、というのがほとんど定番だったんですが、最近は「ゴスペル合唱」が台頭してきたようです。でも、日本における「合唱」というジャンルで、従来のクラシック一辺倒から、音楽の選択肢が増えるのは大変良いことだとは思います。
ジャズにおいても、「ゴスペル」の要素を巧みに取り入れ、主に、ファンキー・ジャズのジャンルで、この「コール・アンド・レスポンス」の歌唱法を楽器に置き換えて使われることが多々あります。今月の『ジャズの小径』では、「コール・アンド・レスポンス」が特徴の、ファンキー・ジャズの名盤2枚をご紹介しています。
「コール・アンド・レスポンス」には、黒人の苦難の歴史が隠されているんで、諸手を挙げて、楽観的に「良い感じやな~、ファンキーやな~」なんて楽しめないんだけれど、クラシックなどヨーロッパ音楽に無い、米国黒人音楽ならではの歌唱&演奏手法として、十分に優れているものだと思います。
ご紹介しているのは、Art Blakey & The Jazz Messengers『Moanin'』。そして、もう一枚は、Nat Adderleyの『Work Song』。どちらも、ファンキー・ジャズのジャンルの中で「名盤の誉れ高い」アルバムです。「ファンキー・ジャズ、ここに極まる」。ジャズの「ノリ」という面では、この「コール・アンド・レスポンス」は無敵です。
ゴスペル調の前奏が実にファンキーな「モーニン」。出だしの前奏で、かの有名な「タッタタタララタッタ~、タ~タ」。ボビー・ティモンズのピアノのメロディーに、トランペットとサックスが応答する。ジャズでの一番有名な「コール・アンド・レスポンス」。至福の時である(笑)。
ナット・アダレイの「Work Song」の「コール・アンド・レスポンス」も、「モーニン」に負けず劣らずに有名。「ン、タッタラ~ラタッタラタ~ラ、タッタラ~ラタッタラタ~」。なんと印象的なフレーズだろう。ナット・アダレイのファンキーなコルネットに、ギターとベースが応答する。至福の時である(笑)。
詳しくは、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」(左をクリック)へお越し下さい。お待ち申し上げております m(_ _)m。
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