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2009年10月27日 (火曜日)

モンク入門は「ライブが一番」

また、台風が来た。今度は太平洋上を、我が千葉県をかすめていった。それでも、夜半から明け方にかけて、時々風雨激しく、本当に、台風の影響をモロに受ける地方やなあ。大阪にいた頃は台風なんて、ほとんど、まとまった経験が無い。ここ千葉県北西部地方に来てからというもの、台風の驚異を毎年必ず1度は感じている。とにかく毎度毎度、直撃だけは避けたい。

台風の 報せに帰宅 足早に

さて、ジャズの話題を。即興演奏において、その独特のスタイルと、多くのスタンダード・ナンバーの作曲者で知られる「セロニアス・モンク」。独特のスタイルというか、和音の作り、旋律の流れ、間の取り方、アクセントの取り方、どれもが独特、というか唯一無二というか、聴いたことが無いというか、かなり変というか、なにしか、決してフォロワーを生まない、一度聴いたら忘れられないモンクのピアノ。

独特過ぎるほど独特なので、共演するほうからすると、ちょっとやそっとでは上手く合わせることが出来ない。一発勝負のジャム・セッションなど「とんでもない」。絶対にモンクのピアノだけが浮く。優れたミュージシャンばかりの一過性の寄せ集めのセッションも駄目。どれだけ優れたミュージシャンでも、モンクの音楽を、モンクのピアノを理解するのは容易では無い。

一番良いのは、レギュラー・グループを持って、リハーサルを積み重ねていくこと。でも、モンクの音楽は、モンクのピアノは独特すぎて、レギュラー・グループを維持するだけの実入りは期待出来ない。代替策として、モンクの音楽を愛でるのは、一定期間、ジャズのライブハウスで出演するスポットなグループが良い、ということになる。
 

Monk_action_misterioso

 
ということで、モンクの音楽を、モンクのピアノを理解するには、まずは「ライブ盤が一番」ということになる。しかも、彼の絶頂期とされる1950年代後半。まず、いの一番に挙げたいのが、モンクにとって初のライブ・アルバムの『Thelonious in Action』(写真左)と、まったく同じ夜・同じ場所での録音で双子の関係にある『Misterioso』(写真右)。1958年7月9日・8月7日、ニューヨーク、ファイブ・スポットでのライヴ録音。
 
パーソネルは、Johnny Griffin (ts), Thelonious Monk (p), Ahmed Abdul-Malik (b), Roy Haynes (ds)。さすがに全盛期のモンクである。『Thelonious in Action』の冒頭「Light Blue」から、モンクの個性的すぎる、独特なピアノが炸裂しまくる。モンクの奏でる旋律は、独特で捻れまくってはいるが、音の響きは暖かい。特に、このライブでは、判りやすく捻れている、とでも言うか、数あるモンクのアルバムの中でも、モンクの特質を理解し易い。

共演のメンバーの演奏も素晴らしい。特に、テナー・サックスのグリフィンが良い。リズム・セクションの2人も、良くモンクのピアノを理解し、実にタイミングの良いサポートを繰り広げている。このまま、このカルテットが継続して演奏を続けられれば良かったのだが、この後、翌年にはキャバレーカードを取り上げられて、NYのクラブでの演奏ができなくなってしまう。

『Thelonious in Action』と『Misterioso』は、まったく同じ夜・同じ場所での録音で双子の関係にある。加えて、収録された曲を見渡すと、モンクの代表曲がズラリと並ぶ。モンク入門はライブが一番。『Thelonious in Action』と『Misterioso』、モンクを聴き始めるのに「格好のライブ盤」。同時に併せて聴いて欲しいモンクの代表的名盤、代表的ライブ盤である。
 
 
 
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