ディープ・パープル『紫の炎』
キムタクが出演している、タマホームのCM曲。どこかで聴いたことがある。というか、即判る。ディープ・パープルの「Burn」やね。でも、ディープ・パープルではないぞ。誰や〜?
と、調べてみたら、米ペンシルヴァニア州の生まれのギタリスト&シンガー・ソングライター、リッチー・コッツェン(Richie Kotzen)というミュージシャンだそうです。リッチー・コッツェンは89年にデビュー、19歳にして若手屈指のテクニカル派ギタリストとして注目を集め、ギタリストとして、ヴォーカリストとして、そしてソングライターとしても圧倒的な才能を持ったリッチー。甘いマスクで女性にも人気とのこと。
で、本家本元のディープ・パープルの『Burn』(写真左)。無名だったデヴィッド・カヴァーディルと、他のバンドから引き抜いたグレン・ヒューズの二人を迎えての初めての録音で、この時期のラインナップは第三期ディープ・パープルと呼ばれることとなる。
このアルバムの冒頭に鎮座まします、タイトル曲「Burn」。この曲、パープルの、というより、ロック史上、奇跡的な曲である。とにかく、素晴らしい出来である。当時の流行のビートやリズム、旋律に流されない、ロック・バンドのほとんどが影響されたブルースやサイケデリックの影響の微塵もない、パープル独自の音が満載である。
とにかく出だしのギター・リフが絶品。奇跡的なリフである。リッチー・ブラックモアが輝いている。そして、ジョン・ロードのオルガン・ソロも唯一無二。ファンキーな香りが全くしない、クラシカルな雰囲気で弾きたおすハモンド・オルガン。爽快である。収録時間が6分前後、ギター及びオルガンのソロは、バッハの楽曲を引用したもの。そして、壮絶なのは、イアン・ペイスの派手なドラミング。全編渡って、ドラム・ソロの様なドラミングを延々と聴かせてくれる。凄まじい。これまでのディープ・パープルの音の特徴が集結した「最後の輝き」である。
この冒頭の「Burn」で、あの『Machine Head』前後の黄金時代の音が甦ったか、と思ったら、2曲目以降は、ファンキーな曲のオン・パレード。ディープ・パープルならではのファンキーさ、なんだけど「らしくない」。グレン・ヒューズのファンキーなベースワークが問題だったんだろう。グレン・ヒューズの加入が、パープルをパープルらしさから遠ざけた。
2曲目以降の演奏を別のバンドの演奏として聴くと、それなりに、なかなかの出来とは思うんですが、ディープ・パープルの演奏として聴くと、実に違和感があります。そもそも、リッチーは「BURN」と「MISTREATED」の2曲にしか、やる気が出なかったらしい。う〜ん、判るような気がする。誰でもやりそうな、個性の無いファンキーなリフを繰り返すリッチーには全く魅力を感じない。さすがリッチー。面目躍如なエピソードである。加えて、嫌々ながらも、その他の曲の中にキラッ輝くような何気無いフレーズは、さすがリッチーである。
冒頭の「Burn」と、2曲目以降のファンキーな楽曲の落差が激しい、不思議なアルバムです。2曲目以降のファンキーな楽曲の好き嫌いによって、このアルバムの評価が分かれるでしょう。でも、これだけは言える。冒頭の「Burn」は、ロック史上の名曲名演の1曲である。
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お疲れ様です
紫の炎ですか・・有名なアルバムですね
彼らのアルバムでは金色のジャケットでファイヤーボールというのを買った記憶があります
当時はイエスやレッドツェッペリンなどが売れてましたね
キッスも良かったですねぇ
ハードロックじゃないけど その頃だと思ったが ジョンの魂を買った
イマジンとマザーが良かったですねぇ
今夜のBGMはナット・キング・コール のアンフォゲッタブル・・・
投稿: ケン | 2009年9月 8日 (火曜日) 22時05分
おはようございます
たびたび申し訳ありません
ファイヤーボールは曲名でした
<(_ _)>
投稿: ケン | 2009年9月 9日 (水曜日) 07時21分
ケンさん、こんばんわ。松和のマスターです。
そうですね。イエス、ゼップ。売れてましたね。どちらのバンドも
僕のお気に入りでした。キッスは範疇外でしたが・・・(笑)。
当時、ハードロック・ファンの間では、ゼップ派とパープル派と二分
されてました。でも、アマチュアバンドからすると、絶対にコピーが
出来そうなパープルでした。実はパープルもなかなか奥が深くて、
なかなかコピー出来ないんですけどね。
実は私は圧倒的にゼップ派でした(笑)。
投稿: 松和のマスター | 2009年9月 9日 (水曜日) 20時48分