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2009年8月30日 (日曜日)

「ビ・バップ」の教科書

寒い。寒すぎる。半袖では到底いられない。午後6時の気温が20度の千葉県北西部地方。接近する台風の影響で、風雨共に強くなり、予報では、明日の正午辺りに、もしかしたら千葉県に上陸するかも、とのこと。明朝の通勤が思いやられる。これだけ寒暖の差が激しいと、体に堪える。

さて、ビ・バップといえば、1940年代初期に成立したとされる、ジャズの一形態。モダン・ジャズの起源はこの「ビ・バップ」にある。最初に決まったテーマ部分を演奏した後、コード進行に沿った形でありながらも、自由な即興演奏(アドリブ)を順番に行う形式が主となる、とあるが、これは、その「ビ・バップ」の代表的演奏を聴いてみないと実感できない。

ビ・バップの演奏を実感するには、チャーリー・パーカーとかバド・パウエルの当時の演奏を聴けば良い、と簡単に言うが、録音の悪さ、演奏の出来不出来、アドリブ旋律の聴き易さなど、ビ・バップを代表するミュージシャンのアルバムって、結構、チョイスするのに苦労する。

ビ・バップって、自由な即興演奏(アドリブ)の出来が全てなので、内容の悪いアルバムに当たると、ビ・バップ自体が、ひいてはジャズ自体が嫌いになること請け合いである(笑)。ビ・バップを紹介する時に、一番、気を遣うのがこういう点である。

僕は、ビ・バップを紹介する時に、必ず最初に紹介するアルバムがある。Leonard Feather Featuring George Wallingtonの『Leonard Feather Presents Bop』(写真左)である。ジャズ評論家レナード・フェザー(写真右)の監修の下、バップ期の名曲を集めたコンセプト・アルバム。
 

Presents_bop

 
ピアノのジョージ・ウォーリントンをリーダーに、アルトのフィル・ウッズ、ベースのサド・ジョーンズ、ドラムスのアート・テイラーをはじめとして、当時の精鋭プレイヤー達が繰り広げる、教科書的「ビ・バップ・セッション集」である。

タイトル通り、徹頭徹尾「ビ・バップ」集なので、小難しい理論や軟弱なイージーリスニングの雰囲気は全く無く、とにかく強烈「ビ・バップする」曲ばかり。このアルバムを聴き込むと、ビ・バップが体験的に理解できるという、便利なアルバムでもある。収録曲は以下の通り。

1. Little Benny
2. Be Bop
3. Lemon Drop
4. Orinthology
5. Anthropology
6. Salt Peanuts
7. Groovin' High
8. Shaw 'Nuff
9. Billie's Bounce
10. Hot House/52nd Street Theme

いやはや、ビ・バップの名曲のオンパレードである。これが「ビ・バップ」と思える、実に典型的な「ビ・バップ」の演奏形式を踏襲しているので、実際聴いていて、とても楽しい。さすが、レナード・フェザーの監修と感心することしきり。

ジャケットのイラストも小粋で可愛く、ジャケ・デザインも秀逸で、ジャケ買いにも最適(笑)。演奏的にも教科書的にまとめた「ビ・バップ」集なので、最初、演奏の雰囲気がちょっと「きつめ」ではありますが、聴き進めるうちに慣れてくるので、気にしない気にしない。きっと、その演奏の「きつめ」の雰囲気が気にならなくなったら、ビ・バップを体験的に理解し終えていると思います。
 
 
 
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