最近のトラックバック

« バリサクとアレンジの第一人者 | トップページ | ジョンスコの「真面目」な一枚 »

2009年8月19日 (水曜日)

金管楽器アンサンブル「もう一枚」

最近、朝夕は涼しい風が吹いて、ちょっと通勤し易くなった、我が千葉県北西部地方。今週の週間予報を見ていても、予想最高気温も30度を超すことは無く、そこはかとなく「秋の気配」である。

さて、バリサク3本のアンサンブル、ビッグバンド・ベースの優れたアレンジによる「ユニゾン&ハーモニー」を楽しんでいたら、ふと、もう一枚、金管楽器のアンサンブルの優れものを思い出した。Supersaxの『Supersax pleys Bird』(写真左)である。

ジャズ入門用のアルバム紹介本で学生時代からその存在は知っていたのだが、LPが見当たらない。無い無いと思っていたら、CDの時代になった。CDで再発されるのを心待ちにしていたのだが、なかなか再発されない。まあ、当時は、外国盤の発売情報って全く無かったから、日本盤での発売に期待するしかなかったのだが、これがなかなか出ない。

出ない出ないと思っていたら、1999年になって、なんとサンフランシスコのタワレコで、このCDを見つけた。嬉しかったなあ。即ゲットである。アルバム蒐集の醍醐味である(笑)。

Supersaxとは、アルトのMed Floryを中心としたサックス・アンサンブル。ちなみに、この『Supersax pleys Bird』のパーソネルは、Med Flory、Joe Lopez(as) Warne Marsh、Jay Migliori(ts) Jack Nimitz(bs) Ray Triscari、Larry McGuire、Conte Candoli、Ralph Osborne(tp) Charley Loper、Mike Barone、Ernie Tack(tb) Ronnell Bright(p) Buddy Clark(b) Jake Hanna(ds)。しかし、知らん顔ばっかしやなあ。1972年の録音である。
 

Supersax_bird

 
さて、このアルバム、題名のとおり、ビ・バップの創始者の一人、天才アルト・サックス奏者であるチャーリー・パーカー(彼のニックネームは「Bird」である)の演奏を、アドリブ部も含めて譜面に落として、スモールコンボ・ベースのアレンジを施した、なかなかの「アイデアもの」である。

どの曲もチャーリー・パーカーの歴史的名演で有名なものばかり。チャーリー・パーカーの歴史的名演を知らない、ジャズ者初心者の方々でも、ビ・バップの名曲名演は、その疾走感や印象的なフレーズは素晴らしいものばかりなので、純粋にその演奏を楽しむことが出来る。

とにかくアレンジが良い。金管楽器のユニゾン、ハーモニー、アンサンブルが、キラキラ輝かんばかり、はちきれんばかりの迫力で迫ってくる。抑揚強弱も効果的で聴き応え十分。このアルバムはひとえに、アイデアとアレンジの勝利と言えるでしょう。ジャズの楽しさを十分に感じることが出来ます。

最近では、ネット・ショップ経由で、CDの入手が容易になったみたいなので、是非一度聴いて頂きたいアルバムです。ビ・バップの名演を部も含めて譜面に落として、スモールコンボ・ベースのアレンジを施すなんて、ジャズじゃない、という辛口の評論も見受けられ、ちょっと「際物」っぽく思えるんですが、ジャズの「アレンジの妙」を楽しむには、このアルバムみたいな企画物も「あり」なんではないでしょうか。

あまり肩肘張らずに、金管楽器のユニゾン、ハーモニー、アンサンブルが、キラキラ輝かんばかり、はちきれんばかりの迫力を楽しむのも、またジャズ者の楽しみのひとつではないかと思っています。
 
 
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 

« バリサクとアレンジの第一人者 | トップページ | ジョンスコの「真面目」な一枚 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/31022761

この記事へのトラックバック一覧です: 金管楽器アンサンブル「もう一枚」:

« バリサクとアレンジの第一人者 | トップページ | ジョンスコの「真面目」な一枚 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ