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2009年8月 8日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・6

昨晩の夕立は凄まじかったなあ。激しい雨と風、そして雷。夕方から夜半前にかけて大荒れの千葉県北西部地方であった。今日もなんとなくハッキリしない天気。日差しはあるんだが、スカッと晴れない。今年の夏は天候不順。ただただ蒸し暑い。

さて、天気についてぼやいても、気温は下がらないし、湿度も下がらない。ので、気分だけでもプラスの状態にもっていきたい。そんな時に、昔からちょくちょく出して聴く一枚が、Art Blakey & The Jazz Messengersの『Impulse』(写真左)である。

Art Blakey & The Jazz Messengersには、グループ名そのままのアルバムが、3枚以上あって紛らわしいのだが、一番有名なブルーノートのそれは『Moanin'』と呼ばれ、後の2枚は、リリースしたレーベル名で呼ばれる。今日、ご紹介するのはimpulseレーベルから、もう一枚は、Columbiaレーベルから(7月14日のブログ参照)である。

この『Impulse』は、1961年6月の録音。パーソネルは、Lee Morgan (tp), Curtis Fuller (tb), Wayne Shorter (ts), Bobby Timmons (p), Jymie Merritt (b), Art Blakey (ds)。フロント3管の時代。ペットのモーガン、サックスのショーター、そして、トロンボーンのフラー。最強の3管フロントである。リズムセクションも、ピアノは黒くてファンキーなピアノが売りのティモンズ、堅実ベースのメリットと玄人好みの二人をシッカリ残している。そして、ドラムは、ブレイキー御大。
 

Art_blakey_inpulse

 
このメンバーの演奏で悪かろうはずがない。冒頭の「Alamode」を聴いただけでワクワクする。モーガンの、ちょいと捻りを入れた、鯔背なペットは聴いていて惚れ惚れするし、コルトレーンっぽい音は残っているものの、ウネウネ〜、フゲゲゲ〜といったショーター独特の咆哮がそこかしこに聴かれ、これが実に魅力的。

しかし、何と言っても、フラーのトロンボーンの音色が効いている。トロンボーンのボヨヨンとした、ちょっとノンビリした音色が、尖ったモーガンのペット、ショーターのテナーの攻撃的な演奏を、ホンワカと包むように受け止める。そして、ソロは目が覚めたように、ブラスの響きを「ブリッブリッ」とさせながら、力強いソロを取る。

僕は、このペットのモーガン、サックスのショーター、そして、トロンボーンのフラーの「フロント3管時代」が、Art Blakey & The Jazz Messengersの活動の歴史の中で、最強の編成だと思っている。とにかく、ソロをとってみても、ユニゾンをとってみても、アドリブをとってみても、どれも、上質のハードバップである。しかも、時代は1960年代に入り、そのハードバップの演奏内容は内容的に頂点に達しており、それはそれは聴き惚れんばかりの、それはそれは魅力的な、「これぞジャズ、これぞハードバップ」って感じなのだ。

このアルバムはジャズ者初心者の方々にも「お勧めの優れもの」です。が、CDとしては廃盤状態みたいで、現状では、iTunes Storeなど、ダウンロードサイトからの入手になりますね。このアルバムの様に、なかなか廃盤状態とかで、一般にCDとして入手できないアルバムは、それこそジャズ喫茶の出番ですね。そういう意味で、このArt Blakey & The Jazz Messengersの『Impulse』は、ジャズ喫茶で是非流したいアルバムの一枚です。 
 
 
 
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