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2009年8月10日 (月曜日)

特集・夏の思い出のアルバム・1

社会人の皆さん、今週は夏休みの方々が結構いらっしゃるのではないでしょうか。私は休みでは無いので、通常通り会社へ行きましたが、通勤電車もちょっと空いていますね。一つ早い始発に座れました。お盆休みの期間、通勤しなければならない者達の特権というか、役得です(笑)。

そんな私でも、高校時代〜大学時代は、当然、夏休みがありました。夏休みとは言え、高校時代は部活(映画研究部で映画を作ってました)で休み中もほとんど学校に行っていました。厳密にいうと、高校1〜2年生の時は映研で映画を作っていて、高校3年生の時は、クラスで文化祭の為に映画を作ってました。大学時代はバイト、友人宅回り、そして貧乏旅行。家にはほとんどいなかったなあ。

今週は、社会人の皆さんの夏休みに敬意を表して、「特集・夏の思い出のアルバム」と題して、高校1年生から、大学4回生までのそれぞれの夏休みで、思い出深い、印象深いアルバムを1枚だけ選んで、その思い出を語ってみたいと思います。
 
さてさて、今日は高校1年生。高校1年生の夏休み、映画研究部(略して映研)にて、とある山のてっぺんのお寺で合宿。映研が何故合宿を、とお思いの方々もいらっしゃるでしょうが、映画を撮っていたので、遠征ロケとでもいいましょうか、まあ、遠征ロケと称しての泊まりがけの旅行とでもいいましょうか(笑)。

それまで、私の音楽遍歴と言えば、クラシック中心。洋楽は、深夜ラジオとFMのエアチェックベースで、米国ポップスが中心。ロックと言えば、エルトン・ジョン、Tレックス、GFR、スージー・クアトロ等、シングル盤ベースで、キャッチャーなヒット曲を聴いているに留まっていた。いわゆる「アルバム」単位でのロックを体験したことが無かった。
 
で、この高校1年の時の映研の合宿で、先輩が持ち込んだロック・アルバムの一枚が、エマーソン・レイク&パーマー(以下、ELPと略)の『展覧会の絵』(写真左)。19世紀のロシアの作曲家ムソルグスキーが作曲した同名のピアノ組曲「展覧会の絵」をロック風にアレンジしたライブ盤。ELPの名を全世界のロック・ファンに知らしめた大ヒット作。71年11月発表。全英3位、全米10位を記録。

Elp_picture_at_an_ex

でも、ロックの「アルバム」というものに触れたことのない僕にとっては、そんな知識は全く無い。でも、クラシックに親しんできた関係上、ムソルグスキーの「展覧会の絵」だということは直ぐに判った。で、聴き進めるうちに「これは凄い」と思って、興奮してきたのを覚えている。「これがロックか〜」と、もう「ぞっこん」である。

特に「ブルース・ヴァリエイション」には、鼻血が出るくらいに興奮した。とにかく「格好良い」。シンセサイザーの音に完璧に痺れた。ブルースのコード進行の格好良さに加え、途中、ビル・エバンス作の「インタープレイ」のフレーズが挿入されるところが、実に「ニクイ」。そして、「バーバ・ヤーガの小屋〜バーバ・ヤーガの呪い」の曲のノリと、飛ぶようなシンセサイザーの音にも大興奮。

そしてそして、ラストの「キエフの大門」のダイナミックかつ荘厳な展開には心酔するばかり。この「キエフの大門」の後半、クライマックスの場面で、ギ〜ギ〜、グェーググェ〜ギョエ〜、ガガガガゴ〜グワ〜、ブブブブブ〜、グ〜ゥエ〜という音。何だ何だ?何の音だ。先輩に訊いた「何の音なんでしょうか」。先輩曰く「何の音やろなあ、シンセサイザーの音ちゃうか〜」。

違います。後にNHKの「ヤング・ミュージックショー」を見て判りました。キース・エマーソンがハモンド・オルガンに刀を突き刺して、オルガンの破壊行為に及び、最後に押し倒してしまう音なんですね。当時のロック・コンサートのパフォーマンスで、楽器の破壊に勝るもの無し。なぜか盛り上がりましたね。

このELPの『展覧会の絵』、クラシック&米国ポップス・ファンだった、品行方正で大人しい私をロックの世界へ引きずり込んだ、なんともはや、罪作りな名盤である(笑)。この『展覧会の絵』を経験して以降、まずは「プログレ小僧」の道をまっしぐら。傍らで、ハードロックにもドップリ浸かった。

以来、普通の高校生の感性、生活では無くなっていった様な気がする。必要最低限の高校生らしさは維持しつつも、ちょっと、どこか変わった高校生へと変貌していった。品行方正など、もう「くそくらえ」である(笑)。なんか真面目そうなんだけど、なんか危ない、なんか変な雰囲気を持った奴というレッテルを貼られていたことも知らず、70年代ロック・キッズの道を「ひた走っていた」(笑)。

でも、それが今の私の人生のベースを形成していることは間違い無い。良い時代に良きロックを知って良かったと心から思っている。とにかく、それ以降、人生が豊かになった。映研の先輩諸氏に感謝感謝である。
 
 
 
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