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2009年7月 9日 (木曜日)

ありそうで無い「異色デュオ」

はい、今日はジャズの話題になります。ジャズ者の方々、お待たせしました。また、70年代ロック者の皆さん、また書きますから、それまでお楽しみに(笑)。

ミシェル・ペトルチアーニ(Michel Petrucciani・愛称「ペト」)のアルバムを組織的に聴き進めているのだが、ペトの後期、仏のドレフュス・レーベルに移籍してからのペトのリーダー作は、意欲的な編成のアルバムが多い。今日、ご紹介する『Conference de Presse, Vol. 1&2』(写真)は、ありそうで、これが「なかなか無い」、ピアノとオルガンのデュオ。

ピアノとオルガンのデュオ。どちらも同じ「鍵盤楽器」。旋律楽器と打楽器の両方の機能を兼ね備える。つまり、同じ鍵盤配列の楽器であるが故、音が重なったり、ぶつかったりする可能性が高い。打楽器の側面では、ビートがずれる可能性が高い。故に、同じ「鍵盤楽器」で音色が違うので、デュオとして、ありそうな組合せなのだが、これが「無い」。実は、僕は不明にも聴いたことが無い。

なので、この『Conference de Presse, Vol. 1&2』の存在を知ったときは「ビックリ」した。ピアノの連弾はあるが、この場合、かたやオルガンである。ピアノの連弾の場合は、同じ音質なので、ユニゾンとハーモニーが綺麗に響く。でも、ピアノとオルガンって、どうなんだろう。

しかし、まず『Conference de Presse, Vol. 1』の冒頭「Grelots」を聴いただけで、その懸念は杞憂であることが判る。エディー・ルイスのオルガンとミシェル・ペトルチアーニのピアノが、とにかく「格好良い」。

Conference_de_presse

前に出る、後ろに回る。旋律を奏でる、ビートを刻む。モードを基本に自由にアドリブ展開する、相手の音を阻害しない。そんな心憎い、きめ細やかな相互補完の関係をしっかりと維持しながら、静と動、陽と陰というコントラストをしっかりと表現しつつ、ドライブ感溢れるインプロビゼーションを繰り広げる。

いやはや、この二人の力量とはいかばかりなるか。ただただ感嘆するばかりである。軽快、ロマンチック、センシティブ、ダイナミック、そして限りなくジャジーでブルージー。そして、凄いテクニックです。アルバムの収録曲を聴き進めていくと、あまりに素晴らしいデュオ演奏なので、終いには「アハハハハハっ」と、降参の笑いが出てしまいます。ライブの聴衆も、その演奏内容に感嘆している様子が手にとるように分かります。このライブ演奏が目の前で行われたら、そりゃ〜大興奮ですよね〜。

『Conference de Presse, Vol. 1&2』に収録されている演奏は全て素晴らしい。ライブ演奏ですが、演奏内容にライブが故の破綻は全く無い。恐らく、エディー・ルイスのオルガンとミシェル・ペトルチアーニのピアノ、しっかりとリハーサルと本番ギグを繰り返して、満を持してのライブ録音だったのだろう。ほぼほぼ、パーフェクトな内容です。

ピアノとオルガン、旋律楽器としては、ロマンティックになり過ぎたり、センシティブになり過ぎたりするのだが、この二人の演奏には、そんな「甘さ」は微塵も無い。しっかりとお互いを律しつつ、実に硬派なデュオ演奏を展開するのは、実に立派です。良いアルバムです。ジャズ者の方々、全てにお勧めのライブ盤です。
 
 
 
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