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2009年7月25日 (土曜日)

「夏はボサノバ」ということで

今日はいきなり朝から「ピーカン」な千葉県北西部地方。蒸し暑く、風も強く、日差しが強く、これは体に悪い晴天である。午前中、外出の用事があって、外を歩いていると、とにかく蒸し暑い。そして、家に帰り着いたら、熱中症一歩手前の状態に・・・。危ない危ない。

閑話休題。さて、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の月1回更新の名物コーナー「ジャズの小径」では、8月の特集は「夏はボサノバ」と題して、ボサノバ・ジャズの名盤を特集しています。2005年と2008年は、ネタ切れで挫折しましたが・・・(笑)。

しかし、これだけ暑いと、やはり純ジャズは辛い。軽くて耳当たりの良い「ボサノバ・ジャズ」が聴きたくなる。ということで、ボサノバ・ジャズの名盤を探し始める。と、あったあった。渡辺貞夫の『ジャズ&ボッサ』(写真左)。1966年、渡辺貞夫が米国留学から凱旋帰国後のリーダーアルバムである。

タイトルの『ジャズ&ボッサ』って、なんだか微妙なタイトルなんだが、それもそのはず、冒頭の1曲目〜4曲目が純ジャズの演奏。5曲目以降が「ボサノバ・ジャズ」。1966年当時、まだ日本では、ボサノバ・ジャズはポピュラーでは無く、米国から凱旋帰国した渡辺貞夫に対して、硬派なジャズファンは、当然、彼の純ジャズ演奏を求めていた訳で、このアルバムをリリースした「タクト・レーベル」の悩みが良く判る。
 

Sadao_jazz_bossa

 
が、このアルバムの演奏を今の耳で聴き直してみると、やはり5曲目以降の「ボサノバ・ジャズ」のパートの出来が、「純ジャズ」のパートを上回る。若き日の渡辺貞夫、「さすが」である。先見の明というか、米国の最新トレンドをダイレクトに持ち込む、そのセンス。素晴らしい。後に、いち早く、フュージョンのジャンルに取り組み、素晴らしい成果を上げた、その片鱗が既にここに見える。

逆に、純ジャズのパート、1曲目〜4曲目は、当時米国の純ジャズ最前線の演奏をなぞっているだけで、今の耳で聴くと、ちょっと古さを感じてしまう。演奏全体の雰囲気は、まだまだビ・バップのマナーを引きずったままで、これを当時の日本ジャズの最前線、最優秀な演奏として位置づけるのは、ちと乱暴だろう。

やはり、このアルバムは、ボサノバのパートが良い。一曲一曲の演奏時間は3分程度と短いんですが、演奏内容は「濃い」。1966年当時で、もう既に、ワンフレーズだけ聴いて、ナベサダさんや〜、って判るほど、個性ある音色。テクニックに裏打ちされた、印象的なフレーズの数々。これだけ、ボサノバ・ジャズを、その真髄を突きながら演奏できるジャズ・ミュージシャンって、今の環境でもそうそういませんぜ。

夏はボサノバ。ボサノバ・ジャズといって、際モノ扱いするなかれ。軽い緩やかなノリの中で、しっかりとフレーズを継ぎつつ、印象的なアドリブを展開するって、結構、ハイレベルな世界だと思います。ナベサダさんの『ジャズ&ボッサ』、良いアルバムです。
 
 
 
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