追悼 マイケル・ジャクソン
マイケル・ジャクソンが急逝した。享年50歳。米国R&B界のヒーローであり、天才であった。1970年代ロック専門の僕でも、1980年代、マイケル・ジャクソンの歌には耳を傾けたものだった。
天才であった。大学時代『オフ・ザ・ウォール - Off The Wall』を聴いて、これは凄いかも、と思った。米国R&B界の中で、スティービー・ワンダー、マービン・ゲイの「後を継ぐ者」として、これは凄いアーティストになるかも、と思ったのを覚えている。
でも、マイケル・ジャクソンと言えば、僕が一番印象的なものとして覚えているのは、「ジャクソン5」のリード・ボーカリストとしてのマイケル。1969年のデビューから、4曲連続ナンバーワンという離れ業をやって見せた「ジャクソン5」。「I WANT YOU BACK」「ABC 」「THE LOVE YOU SAVE」「ILL BE THERE」。どれもがR&B、モータウン・ミュージックの名曲である。「ABC 」などは、今でも時々、口ずさむほど。
懐かしいなあ〜。マイケルのボーカルが、とにかく異常なほどに「上手い」。そして「可愛い」。このまま、大人になって欲しかったなあ。個性的で、明るくて、踊りも上手くて、当然、歌は抜群に上手くて・・・。残念だなあ。
ジャクソン5としての名盤の一押しは『Diana Ross Presents the Jackson 5/ABC』(写真左)。全米NO.1ヒットであった「I WANT YOU BACK」「ABC 」「THE LOVE YOU SAVE」が収録されている、凄いアルバム。大学時代を思い出す。「I WANT YOU BACK」「ABC 」「THE LOVE YOU SAVE」「ILL BE THERE」、よく聴いたなあ。
実は大学時代、ジャズにするか、R&B(モータウン・ミュージック)に走るか、迷ったことがある。最終的にジャズを選んだのであるが、今でも、R&B(モータウン・ミュージック)は好きなんだなあ〜、これが(笑)。だからこそ、今回のマイケル・ジャクソンの死は、ちょっとばかし「ショック」ではある。
『オフ・ザ・ウォール - Off The Wall』『スリラー - Thriller』『バッド - BAD』の3枚は、マイケル・ジャクソンの、R&B、ブラコンの門外漢の僕でも、凄いアルバムと思っている。良い音楽には、ジャンル分けは不要である。良いものは良い、悪いものは悪い。マイケル・ジャクソンの音楽は「良いもの」だった。
マイケル・ジャクソンの人生の後半、音楽の世界を逸脱して、奇行に走り出す。とりわけ、ネバーランドの失敗、マイケル・ジャクソン裁判(最終的に無罪を勝ち取ったが・・・)は、彼の天才的な音楽性、ミュージシャンとしての天賦の才を考えると、実に残念な出来事だった。
もう少し、なんとかならんかったのか、なんとかすることは出来なかったのか、と釈然としない気持ちが強く残りますが、もうマイケルはこの世にいない。マイケルよ、安らかに。冥福を祈ります。
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