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2009年5月 4日 (月曜日)

超弩級の「ピアノ・トリオ+α」

忌野清志郎が鬼籍に入って、どうも精神的に「いけない」。精神的には喪に服している状態ではある。高校時代からリアルタイムで、お気に入りとして聴いてきた、日本のミュージシャンが鬼籍に入ったのは、忌野さんが初めて。結構辛いものがある。

といって、音楽を聴く、ジャズを聴く、という趣味を停止するまでには及ばず、このGWは、まとまった時間が取れるので、このところお気に入りとなったアルバムを、メインのステレオ・セットでじっくりと聴くことができる。

『Complete Dreyfus Recodings』を手に入れた。Dreyfusレーベルからリリースされたアルバム10作品(CD12枚)、未発表DVD2枚が入った、煌めきの超弩級ボックスセット。このボックスセットを手に入れた話は、2月23日のブログ(左をクリック)でした。

Dreyfus時代のペトルチアーニは、自分のやりたいことを精一杯やっている。そのDreyfus時代の最初のアルバムが『Marvellous』(写真左)。パーソネルは、Dave Holland (b), Michel Petrucciani (p), Tony Williams (ds), Vincent Courtois string quartet。1993年の録音。
 

Marvellous

 
リズム・セクションが、Dave Holland (b), Tony Williams (ds) である。とにかく、ビートが超弩級。Tony Williamsのドラミングは超人的だし、Dave Hollandのベースは、重戦車の様な重低音ベースがブンブン響き渡る。その超重量級のリズムセクションのビートにのって、ペトルチアーニが弾きまくる、弾きまくる。

このDave Holland (b), Tony Williams (ds)のリズム・セクションは、ペトルチアーニのピアノに、能動的に絡むことは無い。フロントのピアノとのコラボレーションは無い。つまりは、ペトルチアーニのピアノを「引き立てる」ことに徹した「超一級のビート」の供給。ペトルチアーニのピアノが実に際だつ。

そして、その超弩級のピアノ・トリオの演奏に、クラシカルな雰囲気を添える様に、アレンジされた、Vincent Courtois string quartetの弦が絡む。実にヨーロピアンな響きになる。実にクラシカルな響きになる。実に優雅で、実にアーティスティックな弦の参入。実に優れた、ペトルチアーニのピアノを「引き立てるだけ」のアレンジ。ペトルチアーニのピアノが更に際だつ。

この『Marvellous』は、ペトルチアーニのピアノを心から愛でることの出来る、素晴らしいアレンジの施された逸品。グルーブ感、スウィング感も申し分無く、インプロビゼーションもスリリング。そして、今回、CDを手に入れて、メインのステレオ・セットでじっくりと聴いて思ったんだが、ピアノの音が良いんだなあ。

いやいや、心がスカッとする「ピアノ・トリオ+α」。忌野ショックの心を癒してくれる素晴らしい演奏。やっぱり、音楽って良いですね。やっぱり、ジャズって良いですね。
 
 
 
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