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2009年5月22日 (金曜日)

懐かしのバンド、良いライブ

昨日から札幌へ出張だった。札幌って、今の時期は良い季節のはずだった。が、昨日は、札幌に降り立った途端「暑い」。そして、今日は午前中から雨で、なんだか湿度が高い。う〜ん、ちょっと期待はずれだったなあ。

で、出張の時に聴く音楽は、と言えば、意外と純ジャズは避けている。なぜがと言えば、駅とか空港とか、思いのほか「騒音が激しい」。つまりは「うるさい」。電車の走る音、駅や空港のアナウンス、旅に出る興奮でトーンの上がった人の話し声。特に、駅はうるさい。空港も意外とうるさい。

あまりに「うるさい」と、ちょっと微妙なニュアンスが大切な純ジャズはどうしても避けたくなる。日頃の通勤は、どこがうるさくて、どこが静かなのか、経験で判っているのでいいんだけど、出張ともなると、リスクは大きい。

と、出張なので、当然、特別な仕事の使命を帯びて、当地まで旅立つわけで、気持ちの高揚が大切である。まあ、簡単に言うと「気合いをいれたい」のだ。で、出張の時は、そんな「気合いが入る」ロックかフュージョンのアルバムを選ぶことが多い。

昨日、今日は、The Doobie Brothers(ドゥービー・ブラザース)の『Live at Wolf Trap』(写真左)。2004年にリリースされた、久々のライブ・アルバム。
 

Doobie_live_at_wtrap

 
ドゥービーは、1983年に一旦解散している。そして、1987年に再結成。しかしながら、2005年にドラマーのキース・ヌードセンが死去。そして、かつてのメンバー中4人(ボビー・ラカインド、デイヴ・ショグレン、コーネリアス・バンプス、キース・ヌードセン)が相次いで鬼籍に入ってしまう。ということは、この『Live at Wolf Trap』は、かつてのメンバーが揃った最後のライブ・アルバムとも言える。

同窓会の様なライブアルバムなので、ちょっとノスタルジアが先にたってしまいますが、以前ツアーで参加していたSaxのマーク・ルッソーを中心にしたホーンセクションが参加していて、ドゥービーの全盛時代を彷彿とさせる音です。

そう、このライブはトム・ジョンストン時代のドゥービーに近い雰囲気・アレンジで、ズバリ良いです。ただ、演奏自体は、なぜだか当時より上手くなっているので(テクノロジーの進化の恩恵か?)、ラフというか荒削りな感じがちょっと後退していて、垢抜けてスマートになってしまったなあ、という不思議な感慨が胸をよぎります。

収録された曲数も17曲と充実のボリューム。収録された曲は名曲揃い。もう相当なベテランとなったメンバーは、聴衆を楽しませるコツを十分知っている。細かいことは気にせずに、ドゥービーの目眩く世界を単純に楽しむには格好のライブである。ドゥービーならではの熱気と迫力あるパフォーマンス。いやはや「大麻兄弟」の面目躍如である。

ラストの「Listen to the Music」の聴衆の大合唱聴くと、なんだかジーンとくる。今でもこれだけの「大麻兄弟」がいるんやね。やっぱり、良いものは、どれだけ時が経っても「良いものは良い」。
 
 
 
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