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2009年5月29日 (金曜日)

やっとリマスター再発じゃ〜・1

LPからCDへ。1980年代前半、いきなりCDが出現。LPが徐々にCDにリプレイスされていく。スペックからして、CDはLPと比べて、音が悪いのはなんとなく判っていた。でも、世の中の流れは変わらない。1990年代、LPは駆逐され、CDのみのリリースになる。

問題は、LPで既にリリースされたアルバムをCD化する時。リマスタリングという作業が必要になるんだが、これが「鬼門」。簡単に言うと、アナログ音源をデジタル音源に置き換える作業なんだが、これが簡単なようで、実に難しい、困難を伴う作業なのだ。

簡単に言うと、滑らかなアナログ波長を、デコボコのあるデジタル波長に変える。リマスタリング機材の性能とリマスタリングの塩梅が、デジタル化の良し悪しを決める。単に「変換すれば良い」ってものではない。でも、CDが普及し始めた頃、このことに気づいていたレコード会社と気づいていないレコード会社があったのは残念だった。

CD化されて、その音の悪さに辟易するアルバムが多々あった。これではLPの方が音が良い、というか、やっぱりLPは音が良い、とその意を新たにするアルバムが多々あった。その音の悪さを感じるアルバムが、CBSソニー、Epicソニーという、ソニー系のレコード会社に多くあったことは、「技術のソニー」の信奉者であった僕にとってはショックだった。

その「音の悪さ」にビックリしたアルバムの一枚が、ボブ・ディラン&ザ・バンド『偉大なる復活』(写真左)。2006年10月12日のブログ(左をクリック)でご紹介しているが、このアルバムが、CD化されたのは良いが「音が悪い」。
 

Bob_before_the_flood_6

 
紗がかかったように解像度の悪い音。低音はモコモコとしていて分離度が悪く、ディランのボーカルは抜けが悪い。ドラムの音も分離が悪くて、モッコリとした塊の様になって、全然リズミカルでない。ギターの音はとげとげしく、聴いていて痛い。良くこんなCDをリリースしたもんだ。自分たちで聴き直して見なかったのだろうか。音楽に対して、アルバムを作った音楽家達に、実に失礼な仕打ちである。

それでも、CDとして聴けるので、我慢して聴いていたんだが、もう一度、リマスタリングし直して、再発してくれないかなあ、と切に願っていた。その思いが、やっと今月叶えられた。しかも紙ジャケでの再発である。もう狂喜乱舞。嬉しいったら嬉しいな。

でも、紙ジャケの作りにはガッカリ。これはないやろう。紙ジャケの形をしていたら良い、ってもんじゃないやろう。かなり失望。でも、リマスタリングし直された音は「まずまずの及第点」。やっと最低限、CDとして鑑賞に耐える音になった。これについては、手放しでないまでも「喜ばしいこと」。

楽器毎の音の分離が良くなった。ロビー・ロバートソンのコキコキ・ギターも躍動感溢れる耳に心地良い雰囲気になった。レボン・ヘルムのドラム、特にバスドラの音がタイトになって、聴いていてとても楽しい。そして、リック・ダンゴのベースの低音が締まって、ベース・ラインが聴きとれるようになった。ガース・ハドソンの「うねうねシンセ」も、分離と粒立ちが良くなって、心地良く響く。

はぁ〜、やっと、最低限、鑑賞に耐えるCDに生まれ変わった。このアルバムは、僕の大のお気に入りだけに、本当によかった。やっと、リマスター再発じゃ〜。待っていて良かった。一時は、LPを買い直そうかと思ったくらい。もとのマスター音源に問題があるのか、LP時代の音にはまだ敵わないところがあるが、それでも、今回のリマスター再発は「聴ける」。ふふっ、暫くはヘビー・ローテーションやな。
 
 
 
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