何故か、ずっとお気に入り
ハードなジャズを聴いたり、ロックのアルバムを続けて組織的に聴いた後、どうしても「耳直し」に、リラックスして聴けるジャズが欲しくなる。この傾向って、ジャズを聴き始めた大学生の時代に遡るのだが、もうかれこれ、数十年前から今まで、ずっと変わらない傾向なんですね。
そんな若かりし大学生の頃、この「耳直し」のジャズアルバムとして、良く引っ張り出しては聴き、今も引っ張り出しても聴く、つまりは数十年間ずっと「耳直し」のジャズアルバムとして重宝しているアルバムの一枚が、MJQの『BLUES AT CARNEGIE HALL』(写真左)。
MJQ=The Modern Jazz Quartet とは、クラシックに傾倒するジョン・ルイス(p)の趣向を、当時のモダン・ジャズ界の名手たちとグループ・サウンドにて昇華した名門コンボである。パーソネルは、Milt Jackson (vib), John Lewis (p), Percy Heath (b), Connie Kay (ds) 。
この『BLUES AT CARNEGIE HALL』は、1966年カーネギー・ホールで行われたコンサートのライブ録音。ブルース・ナンバーばかりで構成された、実に聴き応えのある「隠れ名盤」の一枚である。
いやはや、MJQが得意とするブルース・ナンバーがずらりと8曲並ぶ。上品で、ブルージーで、エモーショナルで小粋な、実に良くコントロールされ、抑制された、MJQのブルース演奏が堪能できるライブ・アルバムです。
収録曲は以下の通り。
1. Pyramid (Blues for Junior)
2. Cylinder
3. Really True Blues
4. Ralph's New Blues
5. Monterey Mist
6. Home
7. Blues Milanese
8. Bags' Groove
このアルバムは大学時代から大好きで、とにかく抑制の美というか、とにかく、大向こうを張らず、実直に淡々とブルースを演奏しているMJQが、とても格好良いんですね〜。
何度聴いても飽きない。何度聴いても、その都度その都度、新しい発見がある。実に奥の深いライブ・アルバムだと思います。特に、その都度その都度、新しい発見があるっていう部分、ジャズって年齢を重ねることによって、その年その歳によって、聴き方感じ方が豊かになっていく、ってことなんですね。
年齢を経る毎に、聴き方、感じ方が変わって、その都度、新しい発見がある。これって、ジャズ者の醍醐味でもあると思っています。いや〜、ジャズって本当に良いですね。
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