« これって凄い演奏だよな〜 | トップページ | これは爽快、これは名盤 »

2009年4月10日 (金曜日)

何故か、ずっとお気に入り

ハードなジャズを聴いたり、ロックのアルバムを続けて組織的に聴いた後、どうしても「耳直し」に、リラックスして聴けるジャズが欲しくなる。この傾向って、ジャズを聴き始めた大学生の時代に遡るのだが、もうかれこれ、数十年前から今まで、ずっと変わらない傾向なんですね。

そんな若かりし大学生の頃、この「耳直し」のジャズアルバムとして、良く引っ張り出しては聴き、今も引っ張り出しても聴く、つまりは数十年間ずっと「耳直し」のジャズアルバムとして重宝しているアルバムの一枚が、MJQの『BLUES AT CARNEGIE HALL』(写真左)。

MJQ=The Modern Jazz Quartet とは、クラシックに傾倒するジョン・ルイス(p)の趣向を、当時のモダン・ジャズ界の名手たちとグループ・サウンドにて昇華した名門コンボである。パーソネルは、Milt Jackson (vib), John Lewis (p), Percy Heath (b), Connie Kay (ds) 。

この『BLUES AT CARNEGIE HALL』は、1966年カーネギー・ホールで行われたコンサートのライブ録音。ブルース・ナンバーばかりで構成された、実に聴き応えのある「隠れ名盤」の一枚である。

いやはや、MJQが得意とするブルース・ナンバーがずらりと8曲並ぶ。上品で、ブルージーで、エモーショナルで小粋な、実に良くコントロールされ、抑制された、MJQのブルース演奏が堪能できるライブ・アルバムです。
 

Blues_at_carnegie_hall

 
収録曲は以下の通り。

1. Pyramid (Blues for Junior)
2. Cylinder
3. Really True Blues
4. Ralph's New Blues
5. Monterey Mist
6. Home
7. Blues Milanese
8. Bags' Groove
 

このアルバムは大学時代から大好きで、とにかく抑制の美というか、とにかく、大向こうを張らず、実直に淡々とブルースを演奏しているMJQが、とても格好良いんですね〜。

何度聴いても飽きない。何度聴いても、その都度その都度、新しい発見がある。実に奥の深いライブ・アルバムだと思います。特に、その都度その都度、新しい発見があるっていう部分、ジャズって年齢を重ねることによって、その年その歳によって、聴き方感じ方が豊かになっていく、ってことなんですね。

年齢を経る毎に、聴き方、感じ方が変わって、その都度、新しい発見がある。これって、ジャズ者の醍醐味でもあると思っています。いや〜、ジャズって本当に良いですね。
 
 
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 

« これって凄い演奏だよな〜 | トップページ | これは爽快、これは名盤 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 何故か、ずっとお気に入り:

« これって凄い演奏だよな〜 | トップページ | これは爽快、これは名盤 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2023年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

カテゴリー