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2009年4月27日 (月曜日)

Deep Purple のお気に入り

肌寒い一日。先週の土曜日から、ちょっと肌寒い日が続いている千葉県北西部地方。昨日は、風邪気味で一日調子が悪かった。ちょっと床に伏せっていたら、3時間ほど長い昼寝をしてしまい、夜が寝れなくて困った。悪循環である。

さて、今日もディープ・パープルの話題。昨日は『イン・ロック』のお話しをした。「レッド・ツェッペリンの成功で方向性が見えてきた。強力なリフとビートによるハードロックだ」。ということで、ハード・ロック色の濃いアルバムをリリース。それが『イン・ロック』。

このアルバムはイギリスチャート4位に入ったが、米国ではさっぱり売れなかった。そりゃあ、そうだろうなあ。ブリティッシュ・ロック独特の雰囲気、ウェットな、そして黄昏時のようなちょっと翳りのある、くすんだ渋い輝きの様な、独特の音だからなあ。

そして、次のアルバムが『Fireball(ファイアボール)』(写真左)。1971年のリリース。本国イギリスで初の1位に輝いた。僕は、この『ファイアボール』が、ディープ・パープルの第2期黄金時代のアルバムの中で、一番のお気に入りである。

なぜって? う〜ん、確かにそうだよな。イアン・ギランを除くメンバー全員が、このアルバムはイマイチだと言い、皆揃って辛辣な意見が多い。でもなあ〜。僕は、このアルバムの底に流れる、ディープ・パープルのバンドとしての心意気を感じるんだよな〜。

Dp_fireball

確かに、ハード・ロック路線を選択した。慌しいツアー活動の合間を縫ってレコーディングを行わなければならずメンバー達も集中してアルバムの製作を行うことが出来なかった、と言う割に、『ファイアボール』に収録された楽曲を聴いていると、何と言うか、バンドとしての意気込みを感じるんだなあ。

4曲目の「Anyone's Daughter」などは、カントリー&ウエスタン風のロック。う〜ん、ディープ・パープルらしくないぞ。でも、そんなところに「米国で売れたい」という気持ちがひしひしと伝わってくる。そして、6曲目の8分19秒の大作「Fools」に至っては、バンドとして、アーティスティックな面を引き出したいという意気込みを感じる。

この『ファイアボール』ってアルバムは、ディープ・パープルが、ロック・バンドとして、グループサウンドとしてのアーティスティックな面を精一杯追求したアルバムではないかと思うのだ。とにかく、収録されている楽曲全て、そして、『ファイアボール~アニヴァーサリー・エディション』に収録されているアウトテイクを含めて、ディープ・パープルが一番アーティスティックだった時代の名盤だと思うのだ。

でも、なんだか垢抜けないのはなぜだ? 恐らく、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジの様なアレンジとプロデュースに長けた「軍師」がいなかったせいだと僕は睨んでいる。特に、アレンジが「いけてない」。恐らく、ディープ・パープルって、ヘッド・アレンジのみでの曲作りだったんじゃないのか、と想像している。

でも、この『ファイアボール』のアルバムからは、当時のディープ・パープルのバンドとしての矜持を感じる。実にポジティブに、実にアーティスティックに、バンドとしてグループサウンドを追求した結果として、僕はこのアルバムが、ディープ・パープルのアルバムの中で一番、聴いたアルバムなのである。
 
 
 
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