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2009年3月17日 (火曜日)

呆れるほどの「超絶技巧」

メインストリーム・ジャズを3日ほど聴き続けると、決まって、フュージョンで気分転換をしたくなる。それでも辛くなったら70年代ロックである(笑)。

メインストリーム・ジャズの優秀盤って、演奏のテンションが結構高いので、ちょいと疲れてしまうことがある。といって、フュージョンの優秀盤の演奏のテンションが低いって訳では無い。恐らく、電気楽器中心の音が耳に馴染むんだろう。なんせ、フュージョン時代をリアルタイムで過ごしたクチですからね。

さて、そんなことで、今日久しぶりに聴いたのが、Al Di Meola(アル・ディ・メオラ)の『Elegant Gypsy(エレガント・ジプシー)』(写真左)。ディ・メオラの2枚目のソロアルバム。ジャケット写真からも判るように、スパニッシュの色合いが濃く出たアルバムである。

冒頭の「Flight over Rio」から、カッ飛びである。超絶技巧のエレキギターで飛ばしまくるディ・メオラである。もう呆れて口があんぐりと開いたままになるくらいの「バカテク」。どうやったら、これだけ速いフレーズが弾きこなせるのかしら。

1曲目「Flight over Rio」と、5曲目「Lady of Rome, Sister of Brazil」は、タイトルからも判るように、ブラジル・フレーバーが芳しい。2曲目「Midnight Tango」、4曲目「Race With Devil on Spanish Highway」は、ヨーロピアンな雰囲気が漂い、スパニッシュな響きが心地良い。どの曲もどの曲も、ディ・メオラは弾きまくり。
 

Al_di_meola_gypsy

 
アルバム全体の雰囲気は、スッキリした「第2期RTF」って感じですが、キーボードの音の雰囲気とフレージングが、チックとは全く異なるので、RTFと同じやないか〜、とは思わない。このキーボードって誰、って思いながら聴いていたら、どこかで聴いた手癖が。これは、Jan Hammerですね。

改めて、パーソネルをご紹介しておくと、Jan Hammer(key), Steve Gadd(ds), Anthony Jackson(b), Mingo Lewis(per), Lenny White(ds), Barry Miles(key), Paco De Lucia(g)。改めて見返すと、凄いメンバーやなあ。どうりで、全編、超絶技巧な、嵐のような「バカテク」演奏ですわ。

でも、このアルバム、超絶技巧、バカテクがメインでありながら、歌心もあり、フレージングも美しく、バックのリズム・セクションも重量級でしっかりとしたビートを供給する素晴らしいもの。今の耳でも、古さを全く感じさせない、十分に鑑賞に耐える、超一級品のフュージョン名盤です。

そうそう、ディ・メオラとパコ・デ・ルシア、ジョン・マクラフリンの3人で結成した、生ギタープロジェクト「スーパーギタートリオ」のライブ・アルバムの1曲目で一躍有名になった「Mediterranean Sundance(地中海の舞踏)」は、このアルバムの3曲目、ディ・メオラとパコとのスタジオ録音での共演として聴くことが出来ます。
 
 
 
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