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2009年3月29日 (日曜日)

時代先端のハードバップを聴く

最近の若手〜中堅ミュージシャンの演奏で、時代の先端のハードバップを体感できる、中々に魅力的な企画盤が出た。その名も『The Blue Note 7』(写真左)。1939年にスタートしたブルーノート・レコードの創立70周年記念盤。近年このレーベルへの貢献度が高いミュージシャンを中心に結成された7人編成のグループということで『The Blue Note 7』。

パーソネルは、Nicholas Payton(tp), Steve Wilson(as,fl), Ravi Coltrane(ts), Peter Bernstein(g), Bill Charlap(p), Peter Washington(b), Lewis Nash(ds)。ブルーノート・レコードの創立70周年である2009年(1月6日)を記念して、ジャズ界最高のレーベルにトリビュートする為、結成されたスーパー・グループ。

「ビ・バップ」ライクで爽快なピアノ・トリオを率いて、今や信頼のおける中堅のピアニストとなった Bill Charlap(ビル・チャーラップ)。ジョン・コルトレーンの末っ子として生まれ、最近、自身の個性をしっかりと確立しつつある Ravi Coltrane(ラヴィ・コルトレーン)。味のあるドラミングが粋なバンド最年長の Lewis Nash(ルイス・ナッシュ)。

そして、92年から94年まで、エルヴィン・ジョーンズ・バンドのミュージカル・ディレクターを勤めた Nicholas Payton(ニコラス・ペイトン)。チック・コリアのオリジンや、マリア・シュナイダーのオーケストラなどで活躍する Steve Wilson(スティーヴ・ウィルソン)。NYジャズ・シーン屈指の人気ギタリスト、Peter Bernstein(ピーター・バーンスタイン)。アート・ブレイキーのジャズメッセンジャーズに23歳で参加。信頼感抜群のベーシスト、Peter Washington(ピーター・ワシントン)。
 

Bluenote_7

 
7人のメンバーを見渡すだけで、ワクワクしてしまう。口元が綻ぶ。いや〜、良いメンバーですね〜。このメンバーの名前を見るだけで、もうこのアルバムの内容は保証されたようなもの。あとは、どのレベルまで高みに達しているかですね。

収録された曲も良く選ばれている。シダー・ウォルトンの「Mosaic」、ジョー・ヘンダーソンの「Inner Urge」、マッコイ・タイナーの「Search for Peace」、ボビー・ハッチャーソンの「Little B's Poem」、セロニアス・モンクの「Criss Cross」、ハービー・ハンコックの「Dolphin Dance」、デューク・ピアソンの「Idle Moments」、ホレス・シルヴァーの「The Outlaw」で全8曲。確かに、これぞブルーノート・サウンド、と言っても良い、なかなかの選曲である。

それぞれの演奏は「言わずもがな」。皆、溌剌とした演奏を繰り広げていて、聴いていて実に気持ちが良い。爽快感抜群の演奏である。1950年代〜60年代前半のハードバップに比べると、もったりとした雰囲気が払拭されて、実に洗練されて切れ味の良いビートが供給される。アドリブも、当時に比べると、現在までのジャズの歴史の成果を反映されたアドリブで、実に味わい深いアドリブが展開される。

アルバムには、収録曲のオリジナル曲をカップリングした2CDのデラックス盤もありますが、まずは、The Blue Note 7 の演奏だけのCDで良いかと思います。後、収録曲のオリジナルを聴くのは、そのオリジナル曲が収録されている、ブルーノートのアルバムを通して聴いて欲しい、と思います。ハードバップと呼ばれる、当時のジャズの演奏スタイルが十分に体感できると思います。

良い演奏、良いアルバムです。ジャズ初心者の方々が、「ハードバップって、どんな感じの演奏を言うの?」という質問に答えるのに格好のアルバムですね。
 
 
 
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