キースの最新作を聴く
このブログの記事数が1,000となった。ということは、1,000回目のブログ記事ということですね。2006年4月2日から始まったこのブログ、
いや〜、約3年で、1,000記事到達です。バーチャル音楽喫茶『松和』の常連の皆さん、ありがとうございます。さて、1,000回目のブログ記事とはいえ、特別なことは書かずに、普段どおりの音楽の話題を。
キース・ジャレットの最新作が、2009年1月にリリースされている。Keith Jarrett『Yesterdays』(写真左)。トリオとしてはキースの難病から復帰後、初の日本ツアー、2001年4月30日の東京文化会館でのトリオでのコンサートのライブ盤。1曲のみ同年4月24日の渋谷オーチャードホールでのサウンドチェック時の演奏。
実は、この時の日本ツアーでの演奏は既に2枚組アルバム『Always Let Me Go』で発表済み。『Always Let Me Go』が、トリオによるフリー・インプロビゼーション中心であったのに対し、本作はスタンダード曲で固めている。
いいかげん、このスタンダーズの演奏、飽きがきても不思議じゃないのだが、これがなかなか飽きない。トリオの3名の演奏力が優れていて、インプロビゼーションのバリエーションの引き出しが無限にあるんだろう。この『Yesterdays』の演奏を聴いていても、「おおっ」と耳をそばだててしまう瞬間が幾度となくある。
この『Yesterdays』は、先にリリースされている『Always Let Me Go』と併せて聴くと、キース+ピーコック+デジョネットのトリオ「スタンダーズ」の力量と奥深さが良く理解できると思います。というか、凄いトリオですね。決してマンネリにならないどころか、新たな可能性、新たな展開を次々と見せてくれる訳ですから、このトリオの力量は他を寄せ付けない。
キースのアルバムリリースの予告を見る度、また、スタンダード集かあ、と食傷気味になるんですが、結局、購入してしまうんですよね。そして、一度聴いて「おおっ」と思い、しばらく繰り返し聴いてしまう。
う〜ん、キースの手に落ちているようでもあり、ECMの策略にはまっているようでもあり。まあ、それだけ優れた内容のアルバムをコンスタントにリリースしている、ってことなんですよね。いつまで続くのか、この「スタンダーズ」。それは誰にも判らない(笑)。
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マスター、記事数1000の大台おめでとうございます!これからも変らず、拝見させていただきますよ
キース大好きです。ちょうど昔ECMでトリオレコードだ発売したころから聴いていますので、かれこれ30数年来の付き合いですね。ライブも何度か観に行きました。確かにこのスタンダーズトリオすごいです。並みのアーティストだとここまではできないでしょうね、さすがです。説得力の高い演奏はいつ聴いても、正に「スタンダード」かもしれません。私の周りには結構キースを嫌いな人が多いのですが、私は断然支持派です。
投稿: N1号 | 2009年3月22日 (日曜日) 18時39分
こんばんわ、 N1号さん。松和のマスターです。
ありがとうございます。記事数1,000を超えて、まだまだ
続けていきます。これからもよろしくお願いします。
さて、私もキースとつきあい始めて、ちょうど31年目。
初めて聴いたキースは『ケルン・コンサート』でした。
確かにキースって、ジャズ・ファンの中で、好き嫌いがハッキリ
分かれるみたいですね。個性が強いスタイルですからね。
ピアノを弾きながら唸り声を上げたり、インプロビゼーションが
変則なフレーズの連続だったり、決して、判りやすいピアニスト
ではないですからね〜。
でも、私もキースは好きですね。今のところ、ピアノ・トリオで
スタンダードを演奏させたら、右に出るものはいないでしょう。
投稿: 松和のマスター | 2009年3月22日 (日曜日) 19時51分