That's 「ファンキー」
心が沈んだ時には「ファンキー・ジャズ」が良い。心が辛い時は「ファンキー・ジャズ」が良い。
日本のジャズ・ファンの間では、長年「ファンキー・ジャズ」は評価が低かった。「俗っぽい」「商業主義」など、あまり良い評判は聞かなかった。が、僕は好きだ。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャースの『Moanin'』を聴いて以来、「ファンキー・ジャズ」は、僕の元気の源のひとつだった。
いろいろあって心が辛い。どうしても気分転換がしたくて、今日は久しぶりに、ファンキー・ジャズにドップリ浸かる。Nat Adderley『Autobiography』(写真左)を聴く。1965年の作品。とにかく、冒頭の「Work Song」には、いつ聴いても痺れる。ゴスペルの手法を取り入れた、ファンキー・ジャズの代表的楽曲の一つ。僕の大のお気に入りの1曲。
ナット・アダレイ。キャノンボール・アダレイの実弟にしてハード・バップ・コルネットの名手。この『Autobiography』は、ナット・アダレイが自作の曲のみを取り上げた「自叙伝的」な一枚。「Work Song」「Jive Samba」、陽気なカリプソ「Junkanoo」, ラテン・ロック的なアプローチの「Stony Island」。ファンキー・ジャズ、ラテン・ジャズの名曲ばかり。
アルバム全体に、ゴスペル、ラテン・フィーリングが溢れていて、聴いていてとにかく楽しい。ワクワク、ウキウキする。このファンキー・ジャズを聴くだけで、直ぐに気分は晴れはしない。でも、ほんの少しだけ、ほんの少しだけ、心は軽くなる。
人生はいろいろある。しかし、今回は久々に参った。でも、音楽を愛でる心の余裕は持ち続けたい。う〜ん、一生懸命頑張っているんだけどなあ〜。「人間万事塞翁が馬」。後に振り返って、自分の人生はそうあって欲しい。
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