« 没後10年...ペトルチアーニ | トップページ | プログレも「ぶっ飛ぶ」内容 »

2009年2月24日 (火曜日)

ペトルチアーニとの出会い

昨日、Dreyfusレーベルのペトルチアーニのお話しをしたが、今日は、そのペトルチアーニとの出会いのお話しをしたい。

ペトと出会ったのは、1990年代前半だったと思う。ペトを初めて認めたアルバムが『Live at the Village Vanguard』(写真左)。Blue Noteレーベルの所属ミュージシャンだった頃のペトの傑作ライブアルバムである。

もともとは、1984年のリリースで、発表当時は2枚組LPだったこの作品。1984年当時は、全く注目しなかった。というか、僕もまだまだ若くて、仕事が忙しく、ジャズを聴く暇もない。落ち着いてジャズを聴くのは、1ヶ月に1〜2回、土日出勤した時の夕方、ジャズ喫茶に寄って、1枚だけリクエストして、他の人のリクエストと併せて、2〜3枚を聴くのが、ささやかな楽しみ。さすがに、ペトまで行き着かなかった。

1990年代前半、このアルバムをCDで聴いた。確かジャズ喫茶だったと思う。誰かがリクエストした。冒頭の「Nardis」で度肝を抜かれた。ビル・エバンスのようで、ビル・エバンスよりタッチが強力で、エッジが立って切れ味鋭く、重量級のジャズ・ピアノでありながら、疾走感溢れるテクニックで、展開は軽やか。決してシリアスに留まらない。ピアノの音色は美しく、それでいて太い。奏でる旋律はメロディアス。

Pet_village_vanguard

「なんや〜これ〜。誰や〜これ〜」と思って、思わずカウンターまでジャケットを見に行ったのを覚えている。ドラムはエイオット・ジグモンド、ベースにパレ・ダニエルソン。そういえば、エイオット・ジクモンドは、かつて、ビル・エバンスのバックで叩いているし、パレ・ダニエルソンは、かつて、キース・ジャレットのバックでプレイしている。う〜ん、最強のバックやなあ。

では、この『Live at the Village Vanguard』で、ペトは、ビル・エバンスとキース・ジャレットの2人のジャズ・ピアノ・スタイリストの影を追っているのか、と思うのだが、それが違うんですね。エバンスとキースのスタイルがほのかに見え隠れするだけで、ほとんどがペトルチアーニの個性的なピアノだらけ。このライブで、ペトルチアーニは完全に、ジャズ・ピアニストの「スタイリスト」の一人になっている。

凄いジャズ・ピアノ・トリオのライブ・アルバムですぞ。シリアスなジャズあり、メロディアスでポジティブな楽しいジャズあり、リリカルな美し響きのジャズあり。ライブ・アルバムならではのダイナミズムも抜群で、あっと言う間に聴き終えてしまいます。

ミシェル・ペトルチアーニを体験するなら、まずはこのライブ・アルバムではないでしょうか。良いアルバムです。
 
 
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 
 

« 没後10年...ペトルチアーニ | トップページ | プログレも「ぶっ飛ぶ」内容 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ペトルチアーニとの出会い:

« 没後10年...ペトルチアーニ | トップページ | プログレも「ぶっ飛ぶ」内容 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、 ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 青春のかけら達(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでのジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。         
2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー