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2009年2月21日 (土曜日)

昔々、ソウル・ジャズという・・・

ファンキー・ジャズは、1960年代中盤がピーク。ファンキー・ジャズに「R&Bの要素」を積極的に取り入れ、教会音楽の影響が色濃く、より「ポップなアレンジ」を施したジャズのジャンルに「ソウル・ジャズ」というのがある。ちょうど1960年代の終わりから、70年代前半にかけてかな〜。

「ソウル・ジャズ」も、ファンキー・ジャズの一種なので、僕にとっては、やはり精神的に元気が無い時、萎えた精神を揺り動かしたい時に聴く「カンフル剤的」なジャズである。でも、昔々、僕がジャズを聴き始めた時は、この「ソウル・ジャズ」というジャンルのジャズは、ファンキー・ジャズ以上に、「俗っぽく猥雑で下品」なジャズとして、日本では人気が無かった、というか、なんとなく蔑まれていた感が強い。

だから、僕がジャズを聴き始めた頃から、つい最近まで、この「ソウル・ジャズ」というジャンルのジャズ・アルバムは、日本で再発されることは、ほとんど無かった。しかしながら、クラブ・ジャズの台頭で、この「踊れるジャズ」の典型的なケースのひとつとしての「ソウル・ジャズ」は、日本で、やっと正統な評価をされるようになってきたと思う。

Soul_symphony_2

その「ソウル・ジャズ」というのは如何なるものか。どんな雰囲気な演奏なのか。その典型的な例のひとつが、The Three Sounds『Soul Symphony』(写真左)である。

スリー・サウンズとは、ブルーノート・レーベルの総帥、アルフレッド・ライオンの肝いりで結成されたピアノ・トリオ。ブルーノート・レーベルに20作近くの作品を残し、シングルカットされた曲も多数、その典型的なハードバップなジャズ・ピアノ・トリオとして、その演奏の楽しさと安定感から、当時、アメリカでヒットした(ジャズとしてだけど)。

その『Soul Symphony』、リーダーでピアニストのジーン・ハリス率いるザ・スリー・サウンズ。ブラック・ジャズのヘンリー・フランクリン(b)を加えたトリオでの、1969年発表のアルバムである。

ファンキー・ジャズを踏襲した、従来どおりのファンキー色の濃いピアノ・トリオ・サウンドに、モンク・ヒギンズの指揮によるストリングスが加わることで、よりポップになり、曲的には、R&Bの要素が色濃く反映され、ゴスペルの要素をふんだんに取り入れ、ファンキー・ジャズとは一線を画した演奏にステップアップしている。そして、意外と俗っぽい雰囲気は無く、結構、アーティスティックな香りがする、端正な演奏である。

良い出来の「ソウル・ジャズ」だと思います。「俗っぽく猥雑で下品」と誤解されがちなソウル・ジャズですが、このアルバムを聴けば、その印象はガラッと変わるかな、っと。「俗っぽく猥雑で下品」なジャズもあるにはあるが、それもジャズ。でも、この『Soul Symphony』は一聴の価値があります。
 
 
 
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