「ジャズへの招待状」の更新!
バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の純ジャズ系のコーナー『ジャズへの招待状』の「ベース」の項を、久々(実に約7年ぶり!)に更新しました。
「ジャズへの招待状・ベース」のコーナーの更新は「ロン・カーター」の特集です。いや〜、ベーシストがリーダーのアルバム選定とアルバム評をまとめるのって、結構手間取りました。足かけ3年の作業でした。
「ジャズへの招待状・ベース」のコーナーの次の特集ミュージシャンとして、「ロン・カーター」にターゲットを絞ったのが、2006年の6月。所有するロンのリーダー作が6枚ほどあったので、それに加えること、初リーダー作の頃、1960年代〜1970年代のロンのリーダー作を数枚補強して、ロンの評価を固めていくのだが、これが手間取った。
ロンがどうの、というより、そもそもベーシストがリーダーのアルバムっていうのは、どういう意義、意味があるのか、ってことに「詰まった」。
そもそも、ベースは、ソロ楽器(トランペットやサックスなど)とは違い、リズムセクションの重要なパートを担う楽器ゆえ、その演奏上の特長が現れにくい楽器である。それ故、ベース奏者のリーダー・アルバムは、そのコンセプトを打ち出しにくく、その数が非常に少ない。
それでもベーシストがリーダーのアルバムには2つの傾向がある。ひとつは、ベースの演奏自体が非常に特徴的な場合は、その特徴的な演奏内容を全面に押し出したスタイル。もうひとつは、ベーシストが卓越した作曲能力、編曲能力を有する場合で、この作曲能力、編曲能力にスポットを当てて、リーダー・アルバムを演出するケースである。ただ、どちらもグループ・サウンズとして、バランスを欠いたケースがほとんどで、純粋なベーシストとしてのリーダー作とは言い難い。
いや〜、手間取りましたねえ〜。ベーシストのリーダーアルバムって、ホントに難しいですね。僕が思うに、理想的なのは、ジャズ演奏の中での理想的なベースの役割、ベースの音色、そしてそのテクニックを、グループ・サウンズを通じて演出するやり方です。ジャズ演奏におけるベースの役割の明確化と理想的なベースの演奏モデルの提示。これが本来のベーシストがリーダーを張る、リーダー・アルバムのあるべき姿だと思います。
その「ベーシストとしてのリーダー・アルバムはどうあるべきか」。その一つの答えが、最近のロン・カーターのリーダー・アルバムにあると僕は思っています。今回は、そのロン・カーターの最近作から、4枚をピックアップし、その特長をご紹介しています。
さあ、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」(左をクリック)までお越し下さい。今回のロン・カーターの特集は、『ジャズへの招待状』のコーナーの中の「ベース」の項にあります。では、バーチャル音楽喫茶『松和』でお待ちしています m(_ _)m。
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