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2009年1月11日 (日曜日)

時には初心に帰って・・・

大学に入って、ジャズに出会って、最初のアイドルは、マイルス・デイビスとビル・エバンス、そして、チック・コリアだった。特に、チックの音楽は、他の二人に比べて分かりやすく、純ジャズとフュージョンの両刀遣いというのも、ロックからジャズに移行した僕にとっては好都合だった。

チックの純ジャズ系の出会いは、ジャズ入門書をそのまま鵜呑みにして、『Now He Sings, Now He Sobs』であった。1曲目「Matrix」にはワクワクしたもんだ。でも、ジャズ聴き始めの頃、チックはフュージョン系全盛期。当時は、フュージョン系アルバムを聴き漁った。

チックのデビューの頃、1960年代後半〜1970年代前半の時代の「純ジャズ」系のアルバムを聴くようになったのは、1990年代に入ってから。CDフォーマットが市場に定着し、LP時代のアルバムが、CDにて再発されるようになってからである。

そんなチック初期の「純ジャズ」系アルバムの中で、今日は、Chick Corea『Inner Space』(写真左)を聴く。

Inner_space

このアルバム、ちょっと内容が複雑で、1曲目「Straight Up And Down」と2曲目「Litha」が、1966年録音の初リーダー作である「Tones For Joan's Bones」から。3曲目「Inner Space」と5曲目「Guijira」が同アルバムの未発表曲である。4曲目「Windows」と6曲目「Trio For Flute, Bassoon And Piano」は、Hubert Lawsの1968年録音「Laws' Cause」からの曲。これらを集めて、1973年に発売されたアルバムが、この『Inner Space』。

チック初期のベスト・アルバムとでも言いたげな選曲ではあるが、どうしてこんな変則アルバムを出したのか不思議である。発売年が1973年ということから考えると、かの大傑作大名盤『Return To Forever』の大ヒットにあやかった、便乗リリースだったのかもしれない。

でも、このアルバム、内容は良い。新主流派の奏法に沿いながらも、前衛風、近代音楽風の演奏スタイルを、そこはかとなく織り交ぜて、タッチは硬質、それでいて奏でる旋律はメロディアス。明るさの中にメランコリックな影の部分を織り交ぜた、陰影のある曲想。チック・コリアの個性が、もうこのチックの初期のアルバムに明確に出ている。

確かに、この頃のチックの純ジャズ系のアルバムには、ジャズ・ピアノとして、今までに無い「新しい風」を感じる。チックの「知性」を感じることの出来る佳作の一枚でしょう。

時には初心に帰って、若い頃からのお気に入りのミュージシャンのアルバムを、だ〜っと聴き倒すというのも楽しくて良いですね〜。いや〜、スカッとしますわ。良い汗かいた感じです(笑)。
 
 
 
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