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2009年1月29日 (木曜日)

70年代ロックの不思議な一枚

70年代ロックは、ロックが一番ロックらしかった時代だと僕は思っているが、その「ロックの黄金時代」1970年代のロックの数あるヒット・アルバムの中で、「何で、このアルバムが売れたんだろう」と首を傾げたくなるアルバムが幾つかある。

その最右翼のアルバムの一枚が、Peter Framptonの『Frampton Comes Alive!』(写真左)である。1976年、全米1位、全世界で1000万枚を売り上げる驚異的な大ヒット作となった、それも二枚組のライブアルバムである。

ハンブル・パイの2枚看板の一人、ソロに転身して「Show me the way」「Baby,I Love Your Way」「Do You Feel Like We Do」の三つのシングルの大ヒットをバックにしての、満を持してのライブアルバムではあるが、これほどまでに売れるとは、当時、僕は全く思ってもみなかった。

Peter Framptonを初めてみたのは その当時NHKで不定期に放映されていたyoung music show。アイドルといっても良いほどの美形、スタイル、こりゃ〜米国で売れるはずやねえ〜、と感心したのを覚えている。1960年代後期には、英国で活動していたのにねえ。でも、ねえ。美形でスタイルが良ければ、後生に残る「サムシング」のある成果が残せるか、と言えばそうでもない。

Frampton_comes_alive

ちょうど、高校の時である。『Frampton Comes Alive!』は友達から借りて聴いた。印象的なリフ、判りやすく親しみやすいメロディー、予定調和のアドリブとパフォーマンス、ファズ・ボイスなどの大向こう受けする「ギミック」、そして端正すぎるほどのギター・ソロ。エンターテインメントとしてのロックの要素を満載したライブ・アクトである。

聴き易く、追い易いメロディー、乗り易いリズム、判り易い予定調和な展開。米国で売れる要素が満載で、今の耳で聴いても、とにかく「耳当たり」の良い、判りやすいロックである。でも、聴き終えた後、何か、サムシングが残るって、もう一度聴きたくなるのか、と思うのだが、実はそうでもない。

ほんのたまに聴きたくなるのではあるが、繰り返し聴きたくはない。僕にとっては、かなり「微妙」なアルバムである。でも、このアルバムが売れた理由というのは良く判る。このアルバムの「Show Me the Way」なんかが、FMから流れてきたら、やっぱり「おっ」と思って、手に入れて、全てのライブ・アクトを聴いてみたい、そんな気分になるだろう。

そういう意味では、「たらし込み」の要素十分の、実に厄介なアルバムである(笑)。結局、CD化された時に買ってしもたもんな。いや〜、僕にとっては、70年代ロックの「不思議な一枚」である。
 
 
 
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