必ず新年に聴くJazzアルバム
新年を迎えて、真っ先に聴くジャズのアルバムについては、昨年の1月3日に書いた記憶がある(昨年1月3日のブログ参照・ここをクリック)。
何故か、ジャズを聴き始めた頃から、新年を迎えて、真っ先に聴くジャズのアルバムは、Art Blakey & The Jazz Messengers『Moanin'(モーニン)』(写真左)。
ブルーノートの4003番、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャースの出直し〜復活アルバムである。このアルバムに流れる、溌剌とした、ポジティブな、新しい空気というか雰囲気が実に心地良く、明らかに新しい何かが始まる、そんなワクワク感が溢れた名盤である。
Art Blakey & The Jazz Messengers『Moanin'』とくれば、表題曲の「Moanin'」と「Blues March」が、当然良い。ゴスペル調の「Moanin'」は、厳かでファンキーでイケイケって感じで「お正月向き」。マーチ調の「Blues March」は勇ましくて、元気が良くて、これも「お正月向き」。
他の楽曲も実に出来が良い。2曲目の「Are You Real ?」なんぞは、前奏出だしの覇気溢れるゴルソン・ハーモニーを聴くだけで、新しい風を感じてワクワクする。実に格好良く、華やかな曲で、これも「お正月向き」。1曲目「Moanin'」〜2曲目「Are You Real ?」の流れは明らかに「ハレ」の日向けである(笑)。
3曲目の「Along Came Betty」は、クールで落ち着きがあって、新しい音の感じが実に「お正月向き」。4曲目の「The Drum Thunder Suite」も、ドラムの音が荒々しく響き、普段の日に聴くと、ちょっとウルサイ感じなのだが、正月には太鼓の音は縁起物としてなかなか相応しく、お正月、ハレの日のアトラクションとすれば、この「The Drum Thunder Suite」もうるさく感じない。
ラストの「Come Rain Or Come Shine」もクールで落ち着きのある演奏ではあるが、この曲だけが、ジャズ・スタンダード。ジャズ・スタンダード特有の雰囲気によって、なんとなく「現実」に引き戻される感じがして、この「Come Rain Or Come Shine」を聴くと、正月が終わって、再びやって来る通常の日々を思い出す(笑)。
いや〜、今年も『Moanin'』で幕開けです。さあ、2009年のジャズライフの始まり始まりって感じです(笑)。それでは、今年もよろしくお願いします。
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