ジャズの小径・1月号の更新です
今日は朝のうち雲が残るが、昼からは晴れるなんて天気予報だったが「大外れ」。朝からどんより鉛色の厚い雲が垂れ込め、シンシンと冷え込んでくる。これは雪になるか、と思っていてら、案の定、昼前「にわか雪」になった。午後には雪は上がったが、曇り空のまま。寒い一日。
あいにくの寒い土曜日。暖かい部屋の中では、いつもと違って、静かなジャズを聴きたくなる。静かなジャズと言えば、ピアノ・ソロかな。ピアノ・ソロと言っても、ファンキーなソロだとノリノリになるので、相応しくない。遠い昔、クラシックの礎となった、古典音楽として、即興演奏的な「ピアノ・ソロ」が相応しい。
ということで、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の定期更新です。「ジャズの小径」2009年1月号をアップしました。
遠い昔、クラシックの礎となった、古典音楽としての即興演奏的な「ピアノ・ソロ」といえば、その最右翼となるジャズ・ピアニストは、やはりキース・ジャレットに落ち着くだろう。キース・ジャレットのソロ・ピアノで、最近、ちょくちょく出してきては、聴き進めているボックスセットがある。それが『サンベア・コンサート』。
今月の「ジャズの小径」は、この『サンベア・コンサート』についてです。
キース・ジャレットの『サンベア・コンサート』、発売当初は、LPレコード10枚組のボックス・セット。キース・ジャレットの、76年11月、日本縦断ソロ・コンサート・ツアーの集大成。
CDになって、6枚組ボックスセット。全8公演の内、本作に収録されたのは京都(京都会館)、大阪(サンケイホール)、名古屋(愛知文化講堂)、東京(中野サンプラザ)、札幌(厚生年金ホール)の5公演。各会場の演奏がそれぞれ1枚のCDに収められていて、6枚目には札幌・東京・名古屋におけるアンコール演奏が一括して収録してある。
当時のキース・ジャレットの生の姿がここにあります。今でも、善悪混沌とした、様々な評価がなされる、即興演奏をベースとした「ソロ・ピアノ」です。私の周りでの話ですが、このライブ・ボックスセットの評価で面白いのは、ピアノを自ら弾くことの出来る人は「素晴らしい」というのが、おおよその評価で、冗長な部分を指摘する時ですら、キースになんらかの「リスペクトの念」を持っているということ。
逆に、楽器演奏の経験が全くない人は、「冗長でつまらない」とバッサリの評価の方が多いですね。即興演奏をベースとした「ピアノ・ソロ」なので、耳で旋律が追える「印象的なフレーズ」が散りばめられている訳では無いので、ポップス音楽的な面を求めるならば、かなり辛い演奏が満載ですね〜(笑)。
この『サンベア・コンサート』は、聴き手を選ぶ、アーティスティックな内容を持った「芸術的成果」だと思います。それだけに「CD6枚組ボックスセット」の発売で正解なのだと思います。一般万民に勧めるべきではない、そんな「取扱注意」なアルバムだと思っています(笑)。
さあ、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」(左をクリック)まで、お越し下さい。壁紙など「バレンタイン」仕様で、皆様をお迎えいたしております(笑)。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
« たまには「こんなこと」もある | トップページ | 「ジャズへの招待状」の更新! »
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/27430352
この記事へのトラックバック一覧です: ジャズの小径・1月号の更新です :
コメント