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2008年12月29日 (月曜日)

年の瀬は「ユッタリ+しみじみ」

さあ年末である。今年もあとわずか、残すところ後2日である。大掃除第1日目は無事完了。寝室が綺麗になった。明日は応接間。書庫は来年回しやな。冬は寒くてあまり使ってないし。

さて、年の瀬はユッタリと純ジャズを聴きたい、と強く思う。ハードなヤツやモーダルなヤツは、年の瀬にはちょっと辛い。ユッタリとした純ジャズをしみじみと聴きながら、今年の出来事を振り返り、やり残したことを数えながら、しみじみと後悔したいのだ(笑)。

最近、ロン・カーターのアルバムを整理している。そろそろ、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」入りさせたいと思っている。今日、大掃除の後、昼寝しながら、しみじみと聴いたロンの純ジャズ系アルバムは『Orfeu』(写真左)。1999年のリリース(もうかれこれ10年が経つのか)、ボサノバ・ジャズ中心の企画アルバムである。

パーソネルは、以下の通り。

Ron Carter(ロン・カーター)(b)
Houston Person(ヒューストン・パーソン)(ts)
Bill Frisell(ビル・フリゼール)(g)
Stephen Scote(スティーブン・スコット)(p)
Payton Crossley(ペイトン・クロスリー)(ds)
Steve Kroon(スティーブ・クルーン)(per)

Ron_orfeu

冒頭の「Saudade」が良い。ゆったりとしたバラード調の曲調、切なげな テーマ、抑制のきいた哀愁の漂う演奏が「テナー、ギター、テナー、ピアノ」の順に続き、なかなかに泣ける曲です。ボサノバの陰影のる曲想を上手く使ったアレンジで、素直に「上手いな〜」と感心します。

2曲目は泣く子も黙る「説明不要の哀愁系」、ボサノバ・ジャズの名曲「Manha De Carnaval(黒いオルフェ)」です。良い雰囲気です。録音も良いし、ロンのベースのピッチも、まずまず「合って」いる(笑)。テナーのヒューストン・パーソンの悠然としたブロウが良い雰囲気を醸し出しています。リズム隊も良好で、しっかりとジャズしています。ボサノバのリズムでは無い「ジャズのリズム」で、このアルバムを、ボサノバ・アルバムでは無く、ボサノバ調の純ジャズ・アルバムとして成立させています。

1曲目、2曲目と哀愁系でしみじみし過ぎた「きらい」があるなあと思ったら、3曲目は明るくリズミックで楽しい、カリプソ調の「Por-Do-Sol」。パーッと明るくなった雰囲気は、このアルバムへの親近感を強くさせます。ロンのベースラインがなかなか格好良い。やっぱり、ロンは状況さえ整えば、超一流のベーシストであるなあ、と思います。

この『Orfeu』というアルバム、今ご紹介した最初の3曲で、全体の雰囲気が窺い知れます。良い雰囲気の純ジャズ系ボサノバ・ジャズです。まあ、リリース当時、コマーシャルな話題となった、4曲目の「Goin' Home」、ドボルザークの「家路」のボサノバ・ジャズ化は「ご愛嬌」でしょう。悪くは無いんですが、ちょいと「俗っぽい」。でも、結構、しみじみするんですけどね(笑)。

特に、ビル・フリーゼルのギターが個性的で、実に印象深いです。適度に捻れていて、このアルバムを、単なるボサノバ・ジャズの佳作に留めていません。聴き込めば聴き込むほど、フリーゼルのギターの貢献度の大きさが判る、ロンの「グループサウンズ重視」のプロデュース能力が良い方向に出た佳作だと思います。
 
 
 
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