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2008年12月16日 (火曜日)

実はファンキー・ジャズが好き...

最近、ダウロード・サイトのアルバムの品揃えが充実している。確か、去年早々に、突如再発されて、結局買いそびれた Duke Person(デューク・ピアソン)の『Prairie Dog』(写真左)。買いそびれて「しまったな〜」なんて思って、それからすっかり、その存在を忘れていたんだが、iTunes Storeで見つけた時には、即ダウンロードである。

この『Prairie Dog』、1966年の録音で、時代は「ファンキー・ジャズ」と「フリー・ジャズ」が拮抗する時代。共に相反する雰囲気のジャズ。俗っぽくて、ポップで親しみやすい「ファンキー・ジャズ」。精神性を重んじ、修行にも似た、ストイックでスピリチュアルな「フリー・ジャズ」。この『Prairie Dog』は「ファンキー・ジャズ」の佳作である。

リーダーのDuke Pearsonは、ジョージア州アトランタ出身。1932年生まれ、1980年に鬼籍に入っている。もともとはピアニスト。1960年代のブルーノートの顔とも言うべき作編曲家でもあり、プロデューサーでもあった。彼のピアノのプレイは、右手の単音を中心として、コロコロと転がすような、それでいて、淡々としたタッチが持ち味。淡々としている割に、ファンキーっぽさが、ほのかに香るところが良い。

パーソネルは、Johnny Coles (tp), James Spaulding (as, fl), George Coleman (ts), Harold Vick (ts, ss), Duke Pearson (p, cel, arr) , Gene Bertoncini (g), Bob Cranshaw (b), Mickey Roker (ds)。オクテット構成である。

Duke_pearson_prairie_dog

実は、私、ファンキー・ジャズが好きでしてねえ。真面目でストイックなジャズ・ファンの方々からすると、何を言うかお前、って感じかも知れないんですが、この「ファンキー・ジャズ」の、俗っぽくて、ポップで親しみやすいところが好きで、ノリが良いところが良い。

この『Prairie Dog』も例外では無い。冒頭の「Fakir」なんて、ファンキー・ジャズの権化みたいな演奏である。2曲目の「Prairie Dog」は、西部劇のテーマ音楽の様な雰囲気、3曲目の「Hush-A-Bye」は、ピアソンが弾くチェレスタとベースのデュオで、チェレスタがオルゴールみたいに聞こえて、これはもう軽音楽の様な雰囲気。それでいて、お気楽な、売れ線狙い見え見えの「商業音楽風」にならないのは、 Bob Cranshawのベースに負うところが大きい。とにかく、純ジャズよろしく「ブンブン」と低音が鳴り響いて、これがまたノリが良い。

4曲目の「Soulin'」は、これまた「ファンキー・ジャズ」大会である。それでいて、 George Coleman, Harold Vickのテナー・ソロが、ちょっとモーダルで、当時の新主流派の雰囲気がプンプンするのが面白い。5曲目の「Little Waltz」は、更に、その「モーダルで新主流派」の雰囲気が色濃くなる。ファンキーなんだが「モーダル」。 Bob Cranshawのベースもブンブン唸る。面白い演奏だ。6曲目の「Angel Eyes」は、ピアソンのピアノ・ソロ。ピアソンの淡々とした味わいのピアノが、存分に楽しめる。

ジャケットを見れば、明らかに「手抜き」の感がするジャケットではあるが、ジャケットだけで判断してはいけないアルバムの一枚です。しかし、中身を聴いてみてから、このジャケットを見ると、これはこれで味わい深いのかも、と思ったりするから、面白いもんですね〜(笑)。
 
 
 
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