ウェザー・リポートのDVD
寒い一日。適度に風が吹いて、体感温度が下がって寒い。しかし、その風のお陰で天気は快晴。夕方には「夕日富士」が見事で、とても美しい夕暮れである。
今日は、8月からの仕事のお陰で、忙しくてなかなか手掛けることが出来なかった、5月末から6月初旬にかけて行った「ロシア旅行」の記録ブログの原稿を書き始めた。年内完成を目指して、頑張って原稿書いて、ブログを完成させるぞ。
その原稿を書く傍らで、DVDを流す。今日のDVDは、ウェザー・リポートのボックス盤『Forecast : Tomorrow』(下写真左)に収録されているDVD。「Live In Offenbach,Germany. September 28,1978」と銘打たれた映像。パーソネルは、Joe Zawinul(key), Wayne Shorter(ss, ts), Jaco Pastorius(b), Peter Erskine(ds) と、ウェザー・リポート黄金時代の最強メンバーでのライブ映像です。
久しぶりのウェザー・リポート黄金時代のライブ映像を見たのですが、いや〜凄いですね。この疾走感溢れる、分厚い演奏を4人で演奏しているとは思えないんですが、映像っていうのは説得力があって、やっぱり4人で演奏しているんですね〜。
とにかく凄いのが、今は無き伝説のエレクトリック・ベーシスト、ジャコ・パストリアス。とにかく凄いベースです。スタジオ録音では音だけなので「凄いなあ〜、どうやって弾いているんやろうな〜」と思う位なのですが、映像を目にすると、これが「ど迫力」。
際限なく、とてつもない速度で指が動く動く。そして、その演奏は完璧。特に、彼の十八番である「ティーン・タウン」「バードランド」でのジャズのベースは素晴らしい。見ていて、惚れ惚れするというか、その演奏に魅入って、口があんぐりと開いてしまいます(笑)。
それから、もう一人凄いのが、ドラムのピーター・アースキン。Joe Zawinul(key), Wayne Shorter(ss, ts), Jaco Pastrius(b)の「途方もない3人」を向こうに回して、延々とドラムを叩き続けます。正確なビートの供給、飽きが来ない、多種多様なテクニック。なんだか、悠々とランニングをするマラソンランナーの様に、ドラムを叩き続けます。
ウェザー・リポートのスタジオ録音では、出番が少なく、ちょっと精彩のないウェイン・ショーターも、結構、サックスを吹きまくっています。やはりライブなのでしょう、ショーターのブロウは素晴らしい。テクニック、音の大きさ、共にさすが、ジャズ界を代表するテナー奏者の一人ですね。
キーボードのザビヌルは言わずもがな。彼独特の「ザビヌル節」満載のキーボードを全編に渡って聴かせてくれています。印象的なフレーズ毎に、どうやって弾いているのかが判るって、やはりライブ映像ならではですね。
なかなかに楽しめるライブ映像です。しばらく遠ざかっていた「ウェザー・リポート」の素晴らしさを再認識しました。ラスト前の「Elegant People」なんて、もうメンバー全員が「かっ飛んで」います。これだけの演奏の出来るエレクトリック・ジャズ・バンドは、そうそう無いですね。
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