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2008年12月13日 (土曜日)

1980年代「純ジャズ復古」の頃...

今日は休みとはいいながら、午前中は、遅まきながら、インフルエンザの予防接種を受けに内科へ行き、午後からは、年の暮れでもあり、身だしなみを整える為、散髪に行った。都合、駅前まで2往復したことになる。ちょっとした運動になった。

さて、久しぶりに、マンハッタン・ジャズ・クインテット(以下略称MJQ)を聴いた。アルバムは『Live at Pit Inn』(写真左)。1986年のリリースである。このMJQ、日本で企画された「メインストリーム・ジャズ・コンボ」で(元々は『スイングジャーナル』誌とキングレコードの発案)、メインストリーム・ジャズの「ツボ」をしっかり押さえた、見方によっては、商業的に「ツボ」をしっかり押さえた演出が、当時受けに受けました。

MJQのファースト・アルバムがリリースされたのは1984年。1970年代後半、ハービー・ハンコック率いる「V.S.O.P.」クインテットの活躍をきっかけに、「純ジャズ復古」の動きが加速する。最初は、懐メロ的な評価だったが、ベテラン・ミュージシャンから若手有望株まで、目覚ましい活躍、素晴らしい演奏を繰り広げるに至り、メインストリーム・ジャズは本格的に甦った。1984年とは、そんな「純ジャズ復古」の真っ只中。

絵に描いたような、企画モノの「純ジャズ・コンボ」だったので、当時、評論家やジャズファンから、酷評もされました。「作られたジャズはジャズでは無い」。でも、このMJQの演奏を良く聴けば判るのですが、決して、商業的成功を目指して「作られたジャズ」をやっていた訳では無い。メンバを集めて、MJQを立ち上げたまでは、確かに「作られた純ジャズ・コンボ」かもしれないが、出てくる音は、安易に「作られた音」では無かった。
 

Mjq_pitinn

 
リーダーのデヴィッド・マシューズ(ピアノ)の、アレンジとリーダー・シップが秀逸で、単なる過去の「ハード・バップ」の回顧ではない、単なる過去の「モーダルな演奏」の回顧では無い、当時として、新しい響きの「メインストリーム・ジャズ」をやっている。今の耳にも十分耐える、良い内容のジャズです。デビュー・アルバムから、僕はファンです。1984年がMJQのデビューだから、ファンになって、もう24年になるのか〜(笑)。

特に、この『Live at Pit Inn』は、六本木ピット・インのライブで、当時のMJQの真の実力が良く判ります。とにかく、メンバー皆、上手いですね。ちなみに、パーソネルは、 Lew Soloff(tp), George Young(ts), David Matthews(p), Eddie Gomez(b), Steve Gadd(ds)。特に、先に書いた、このMJQの持つ「新しい響き」については、 Eddie Gomez(b), Steve Gadd(ds)のリズム・セクションに負うところが大きいと思ってます。

特に、Steve Gaddのドラムって「縦ノリ」なんですよね。今までのジャズ・ドラムって、スイングするという言葉通り「横ノリ」なんですが、Steve Gaddのドラムは、「スチャスチャスチャ」って感じの「縦ノリ・デジタル」って感じの、実にデジタルチックなノリ。そこに、硬質でスクエアなEddie Gomezのベースが絡む訳ですから、「スチャスチャブンブン」と、デジタルなノリが増幅されています。「オンオフオンオフ」って感じの「縦ノリ」なんですが、しっかりとスイング感が出ているのには感心します。

MJQは、2008年の現在でも、メンバーを多少入れ替えつつ、活動継続中です。単なる「コマーシャルな」コンボだったら、こんなにも長く活動が続くことは無かったでしょう。ジャズ・ファンの耳って、結構確かですからね。純ジャズ・コンボのリーダーとして、デヴィッド・マシューズの意地と矜持を感じます。
 
 
 
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