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2008年12月 8日 (月曜日)

12月8日、今年もジョンの命日

今年もやってきた12月8日。ジョン・レノンの命日である。一人の熱狂的なファンに銃で撃たれ、この世を去った。享年40歳であった。すでに彼の死から28年。彼の残した歌は、古くなって忘れ去られてしまうどころか、その輝きを増すばかりだ。

正確に思い起こせば、1080年12月8日、米国東部時間の午後10時50分頃、ジョンの住まいであるNYセントラルパーク近くのダコタハウスの前で、「熱狂的ファン」というマーク・チャップマンのリボルバーから発射された5発の凶弾によって、その場で倒れた。そして午後11時過ぎには息がなかったという。享年40歳。あまりにも短い生涯であった。

僕はその報を大学の生協の家電売り場で聞いた。NHK-FMのニュースだったと思う。最初は凶弾に倒れた、だった。でも、その時はジョンを信じていた。「ジョンって恨まれやすい人やから。でも、きっと大丈夫、復活する、ジョンが死ぬ訳が無い。いや、ジョンは今、死んだらあかんのや」と思った。

その2時間後である。気になって、またまたNHK-FMのニュースを聴きに、大学の生協の家電売り場へ。その時、ジョンが逝去したのを知った。言葉が出なかった。友人から声をかけられても、返事が出来ないほど、ショックを受けていた。「今、ジョンは死んだらあかんのに...。なんで死ぬんや」。そのまま、下宿に帰って、1週間、喪に服した。

痛飲した。生涯で一番痛飲した。親友と2人で、下宿で1週間飲んだ。悲しくて、やるせなくて、怒り心頭に達して、この怒りをどう処理していいか判らなくて、とにかく痛飲した。大学にも行かず、髭も剃らず、日が進み、日が暮れるのも感じず、ただ痛飲した。

John_lennon_box4

あれから28年。日常は「ジョンの死」は忘れがちである。すっかり忘れていることもある。でも、年に1度、この12月8日が巡ってくると、あの日、1980年の12月8日を思い出す。そして、ジョンの生前主張していた「世界平和」とか「人種差別反対」などの政治的メッセージでは無く、「非常な運命」「どうしようもない出来事」「やるせない事実」に対する「はかなさ」「怒り」「克己心」を思い出し、当時と同じ精神状態になり、一時的な「鬱状態」に陥る(笑)。

ジョンの命日が近づくにつれ、毎度毎度、取り出してきては聴くボックス盤がある。『John Lennon / Lennon (Box Set)』(写真左)である。この4枚組ボックス盤は、ジョンのヴォーカルに焦点をあて楽曲を、4枚のCDに収録しているのが特徴。

ジョンのアルバムに収録された楽曲の中には、ヨーコとのコラボによる前衛ものや、ヨーコとのデュエット曲がかなりあって、このボックス盤はそうした部分を全て省いて、ジョン単独のヴォーカルにだけ焦点を当てて、4枚のCDに集約している点が良い。もちろん、4枚組とはいえベスト盤だから漏れた曲はあるし、個人的に「これは入れて欲しかった」という曲も無いでもないが、とりあえずは「ジョン・レノンはこれだ持ってれば十分」という気にさせるボックス・セットである。

僕はこのボックス盤については、特に『ダブル・ファンタジー』を聴くときに愛用している(笑)。『ダブル・ファンタジー』に収録されているジョンの楽曲は全てが美しく優れている。「ジョンの楽曲だけが聴きたい派」である。CDプレイヤーで曲指定でジョンの曲だけを選択して聴くことも出来るが、聴く度にリモコンでセットアップするのが面倒くさい。その点、この『John Lennon / Lennon (Box Set)』は良い。何もしなくても『ダブル・ファンタジー』から、ジョンの楽曲が選択されている。

伝えられるところによれば、レノンの死亡時に病院のタンノイ・スピーカーから流れていた曲はビートルズの『オール・マイ・ラヴィング』だったという。本当なのか嘘なのか判らないが、この逸話は良い。僕は大好きだ。きっと『オール・マイ・ラヴィング』が流れていたんだろうと思う。ジョンの死の瞬間らしいエピソードである。

最後に、今年も「ジョンの冥福」を祈りたい。
 
 
 
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コメント

マスター、こんばんは。はじめまして。
いつも読ませていただいるファンです。
この事件は悲しすぎます。
熱狂的なファンに撃たれたということを聴いたときにはものすごく腹たってやりきれなかったです。ダブルファンタジーは今頃の時期になると街中でかかってます。英語はほとんど理解できないで聴いてるのに、なんか幸せな気分になります。ほんとジョンレノンはすごい人ですね。

はじめまして、 Umigamedoさん。松和のマスターです。

そうですね。この事件は悲しすぎました。

1980年11月17日にリリースされた『ダブル・ファンタジー』で復活し、「(just Like) Starting Over」が街に流れていた矢先の出来事だけに、ショックは大きかったです。

ジョンの声が、ジョンの「(just Like) Starting Over」が街に流れる中で、ジョン本人が凶弾に倒れるなんて、なんてやるせない、なんて悲しい。今でも、この「(just Like) Starting Over」は、僕にとって特別な歌です。

Our life together is so precious together
We have grown, we have grown
Although our love is still special
Let's take a chance and fly away somewhere alone

It's been too long since we took the time
No-one's to blame, i know time flies so quickly
But when i see you darling
It's like we both are falling in love again
It'll be just like starting over, starting over
 
実に素晴らしい歌だと思います。
 

お久しぶりです、マスター。
今年もやってきましたね・・・
うちでは、33 1/3 と Double Fantasy
のジャケット、そして花束という、毎年の
「法事の3点セット」
がTVの上に飾ってあります。

忘れられへんよね、あの日のことは。
忘れたら、あかんよね。

おお、久しぶりやね〜、ひとみちゃん。松和のマスターです。
そっか、今年も「法事3点セット」が出動か〜。ご苦労様です〜(笑)。

ジョージの命日が11月29日、ジョンの命日が12月8日。

ジョージの時は、なんとなく兆しがあって、密かに覚悟はしていたので、
訃報に接して、とても悲しかったが、比較的冷静に「その事実」を
受け止められた。

でも、ジョンの場合は違った。

「唐突な突然の死」だった。今でも強烈な悲痛な印象を残していて、
12月の声を聞くと、あの時のショックがどうしても甦る。

そうやね。忘れられへんよな、あの日のことは。
そうやな。忘れたら、あかんよな。


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