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2008年11月24日 (月曜日)

優しくて心地良いハードバップ

午後から冷たい雨。もう外の空気は「冬」。3連休最終日。骨休みにはもってこいの「冷たい雨」。

この3連休は、結構「働いた」。バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」を更新し、テレビの特集についてのアンケートを長々と書いて送った。結構な量の原稿を書いたような気がする。

ということで、今日の午後は冷たい雨、さしてすることも無いので、豚の角煮を煮込みながら、このブログを書いている。BGMは、 Art Farmer(アート・ファーマー)& Gigi Gryce(ジジ・グライス)の『When Farmer Met Gryce』(写真左)。優しくて心地良いハードバップの代表格。とても、聴き易くて「これぞハードバップ」という感じの、とてもジャズらしい演奏。

アート・ファーマー、ジジ・グライスのコンビは、トランペットとアルトサックスという組み合わせのなかでも、相性ピッタリの組合せですね。このアルバムの収録曲は、全て、グライスの作曲、編曲もグライスの手によるもので、シンプルで聴きやすい。だが、しっかりと「ジャズのツボ」を心得ていて、聴いていて気持ちが良い。
 

Art_gryce

 
録音は54年5月と翌年5月の2回に分けて行われていて、バックのリズムセクションは、54年がホレス・シルヴァー(p)、パーシー・ヒース(b)、ケニー・クラーク(ds)。55年はフレディ・レッド(p)、アディソン・ファーマー(b)、アート・テイラー(ds)。どちらの演奏も良い感じで、優しくて心地良いハードバップが満載です。

アートの柔らかなトランペット、グライスの優しいアルト。「火を吹くようなプレイ」「丁々発止のアドリブ」「息をもつかせぬインプロビゼーション」等々、熱いハードバップも良いんですが、このアルバムの様な、優しくて心地良いハードバップも良いですよね〜。

このアルバムは、ハードバップの雰囲気を十分感じることができ、そして、実に聴きやすいアルバムですので、ジャズ初心者の方には「うってつけ」の佳作です。初冬の夕暮れに『When Farmer Met Gryce』。良い感じです (^_^)v。
 
 
 
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