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2008年11月 4日 (火曜日)

良いぞ!ロリンズの新作ライブ

眠い。故あって、朝4時半起きである。久しぶりに朝5時台の快速に乗ったが、結構、人が乗っていてビックリ。さすが東京ですなあ、人が多い。

さて、このところ、RCA時代のソニー・ロリンズについて、まとめて聴き直して、まとめてコメントをまとめ直した。改めて、ソニー・ロリンズのインプロバイザーとしての偉大さ、素晴らしさを再認識した。流石に、テナー・タイタン。その豪放磊落で、優れたテクニックと歌心に裏打ちされた、唯一無二のインプロビゼーションは、本当に素晴らしい。

と、思って感動の余韻に浸っている時に、ソニー・ロリンズの新譜が届いた。とりもなおさず、iTunesから、即ダウンロード。1980年から2007年までに残した未発表ライヴ音源の中から選りすぐりのパフォーマンスを収録した、ライブアルバムである。

その名も『Road Shows  Vol. 1』(写真左)。早速、聴いたが、これが、いやいや素晴らしいのなんの。選りすぐりのライブを集めたとあって、ロリンズのブロウが素晴らしいのなんのって。収録された曲について、詳細はまだ調べていないので、バックを務めるミュージシャンが誰かが判別できないが、バックの演奏も、これまた素晴らしい。
 

Road_shows_vol1

 
1. Best Wishes(1986年 東京、日本)
2. More Than You Know(2006年 トゥールース、フランス)
3. Blossom(1980年 ウメア・スウェーデン)
4. Easy Living(1980年 ワルシャワ、ポーランド)
5. Tenor Madness(2000年 多摩市、日本)
6. Nice Lady(2007年 ヴィクトリア、カナダ)
7. Some Enchanted Evening(2007年 ニューヨーク、アメリカ)

以上が収録曲と収録場所。特に、冒頭1曲目の「Best Wishes」に度肝を抜かれる。これぞ、ロリンズ節。太くて、サックスの真鍮がブルブル鳴く様な響き。そして、流れるようなインプロビゼーション。続く「More Than You Know」も良い。ロリンズは絶好調。どの曲もどの曲も、ロリンズのライブ演奏が堪能できる。バックの貢献度も抜群。決して飽きない。決して、マンネリにならない。素晴らしいグループ・サウンズである。

そして、ラストの「Some Enchanted Evening」は、2007年のライブ録音。ロリンズは1930年生まれだから、77歳の時。喜寿のブロウとは思えない、溌剌とした、でっかい音の、サックスの真鍮がブルブル鳴く様な響き。そして、最後の長〜く、延々と伸びるトーン。そのトーンが途切れて、演奏が終わる。と同時に怒濤の様な拍手と歓声。感動である。感動で目頭が熱くなる。

良いライブです。もしかしたら、ロリンズ入門に良いかも。ロリンズのテナーの特徴が満載で、ロリンズのテナーを理解するのに、良いライブアルバムだと思います。タイトルには「Vol.1」とあるので、続編が楽しみですね。いや〜、良いライブを聴かせて貰いました。
 
 
 
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