セロニアス・モンクに再挑戦
ちょっと気温が上がって、暑いくらいの陽気だったが、空は青空、秋らしい良い天気の土曜日。カットに行って髪の毛もサッパリ、気分の良い土曜日である。
ジャズを聴き始めて、そこそこ約30年以上になるが、未だに理解し尽くせないミュージシャンが幾人か残っている。その一人が「セロニアス・モンク」。
「Thelonious Monk(セロニアス・モンク)」。ジャズ・ジャイアントの一人。1917年10月生まれ。 1982年2月17日没。「孤高のジャズ・ピアニスト」として知られ、即興演奏における独特のスタイルと、数多くのスタンダード・ナンバーの作曲で知られる。
独特の不協和音と独特のタイム感覚が、アーティスティックで実に素晴らしいのだが、ポップスやクラシックで、協調和音に慣れ親しんだ耳には、初めて聴いた瞬間、実に理解し難い音に聴こえる。ポップスやクラシックで、旋律を追うことに慣れた耳には、初めて聴いた瞬間、驚愕の音に聴こえる。
作曲者としては、「ストレート・ノー・チェイサー」、「ラウンド・ミッドナイト」などの名曲を作曲。あのマイルスも認める作曲の才能は素晴らしい。今では、モンクの手なる曲が、ジャズ・スタンダードとして、かなりの数が演奏されている。
で、僕は、セロニアス・モンクのピアノが好きである。初めて聴いた瞬間から、この独特の不協和音と独特のタイム感覚にはまって、癖になった。気持ちの良い不協和音。予測の出来ないタイム感覚。聴いていて、これだけ面白いピアノは無い。クラシックには全く無い、全く当てはまらない感覚。
が、である。モンクのピアノは面白い、癖になる、のだが、他のジャズ・ピアノと比べて、何が面白くて、何が癖になる、のかが判らない。モンクに慣れ親しむよりも、まずは、ジャズ・ファンの皆が親しんでいる、ジャズ・ピアノを聴き、理解することが、モンクを理解することにつながると考えた。
それから幾年月。ジャズを聴き始めて、そこそこ約30年以上、なんとか、ジャズ・ピアノについては、ちょっとは理解できるようになったかと思う。そして、今回、もう一度、セロニアス・モンクのピアノを体系立って、聴き直してみようと思い立った。セロニアス・モンクに再挑戦である。
モンクと言えば、全盛期はRiversideレーベルでの諸作品であることは衆目の一致するところ。CD庫から、Thelonious Monk「The Complete Riverside Recordings」(写真左)を引きずり出してきた。Riversideレーベルのアルバムで所有していないアルバムも幾枚かある。ということで、得意のバラシ。全16枚をゲットした。
さあ、来週から、Riversideレーベルを順番に攻めることになる。楽しみやなあ。長年ジャズを聴き続けた耳に、Riversideレーベルのモンクは、どう響くのだろう。自分のことながらワクワクする。だから、「ジャズ者」ってやめられない。
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