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2008年10月23日 (木曜日)

ヴァーヴ時代のライブ・トリオ

朝から昼過ぎまで、結構、良い天気で、「あれ〜、今日って天気が悪くなるんやなかったっけ」と思っていたら、いきなり雨が降ってきて、夜は本格的な雨雨雨。明日は一日雨らしいが、明日は休み。故あって有給休暇である。

さて、昨日『Bill Evans Trio Live ~Round Midnight』をご紹介した。ヴァーヴ時代のエバンスには、優れたライブが多い。今日は、同じジャケ写真を使った(というか、こちらが本家本元)『Bill Evans at Town Hall』(写真左)をご紹介したい。

ニューヨークのタウン・ホールでのコンサートの模様を録音したライヴ・アルバムで、さすが、コンサート・ホールのライブ演奏だけあって、キッチリ決めた、格調高いピアノ・トリオ・ライブが聴ける。う〜ん、ビレッジ・バンガードなどのライブ・スポットとは違う雰囲気のライブが魅力。

1966年2月21日のライブ。パーソネルは、Bill Evans (p), Chuck Israels (b), Arnold Wise (ds)。これぞ、ジャズ・ピアノ・トリオと言っても良いくらいの、上品で無駄のない、適度な緊張感が心地良い演奏が、アルバム全編繰り広げられる。

Bill_evans_town_hall

圧巻は5曲目の「In Memory of His Father Harry L. Evans」。このコンサートの直前に亡くなった父、ハリー・L・エヴァンスに捧げたピアノ・ソロ演奏。亡き父に思いをはせ、父に捧げる情感豊かな演奏。淡々としながらも、気持ちのこもった演奏が良い。感動的な演奏についつい耳を奪われる。

リバーサイド時代のアルバムから受けるロマンティクなリリシズムが中心のエバンス・トリオを求めるむきには、昨日、ご紹介した『Bill Evans Trio Live ~Round Midnight』より、こちらの『Bill Evans at Town Hall』のほうが良いだろう。

でも、ビル・エバンスの生涯の全演奏を聴き返せる時代の僕とっては、この『Bill Evans at Town Hall』は、ちょっと地味かな。ダイナミックでメリハリのある、強いタッチのエバンスを体験すると、ちょっとだけ、ちょっとだけ物足りないかな。

エバンス前期の「ロマンティクなリリシズム」が中心のエバンス・トリオの最後のアルバムかと思います。エバンスは真のジャズ・ジャイアント、「ロマンティクなリリシズム」のみに留まらず、どんどん進化していきます。「ロマンティクなリリシズム」が中心のエバンスだけを愛でるのは、実に勿体ない。優れたミュージシャンとは、決まって多面性を持ち合わせるものです。

格調高いピアノ・トリオ・ライブの一枚である、この『Bill Evans at Town Hall』。ジャズ・ピアノ・トリオのファンならば、一度は耳にして貰いたいアルバムのひとつです。
 
 
 
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