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2008年10月18日 (土曜日)

手数の多いフュージョン・ドラム

昨日も仕事でトラブルがあって、夜遅くに帰宅である。本当に心根の狡い奴っていうのは疲れる。というか、心根の狡い奴と相対する時間は、実に非生産的な時間であって、とにかく、貴重な時間を全く無駄に使われることに疲れる。ということで、昨日のブログはお休み。

今日は休みである。ちょっと風は強いけれど、爽やかな陽気で、ちょっと気温も高め。実に秋らしい、清々しい一日である。整体に通う道すがら、空を見上げると、なんだかどっかで見たような雰囲気。そうそう、Billy Cobhamの『CROSSWIND』(写真左)のジャケットである。このジャケットの写真と、ほとんどそっくりの空。

Billy Cobham(ビリー・コブハム)については、僕は「手数の多いフュージョンドラム」と呼んでいる。よって叩きすぎると鬱陶しいが、そこそこでいくと、これがなかなか良い。特に、フュージョンの世界で、実に映えるドラミングとなる。

ということは、コブハムのアルバムについては、叩きすぎておらず、そこそこ叩いている、という状態のアルバムが良いということになる。つまりグループサウンズとして「まとまり」のあるアルバムが良い、ということになる。ということは、コブハムのドラムに見合う力量のあるフロント(ペットやサックスやキーボード、ギター)がメンバーに揃ったアルバムが良い。

この『CROSSWIND』のパーソネルは、Billy Cobham(ds) ,John Abercrombie(g) ,Michael Brecker(ts) ,Randy Brecker(tp) ,Garnett Brown(tb) ,George Duke(key) ,Lee Pastora(per) ,John Williams(b)。

Crosswind

う〜ん、凄いメンバーではないか。若き日のブレッカー兄弟、若き日のジョン・アバークロンビー、若き日のジョージ・デューク、若き日のジョン・ウィリアムス、がここにいる。これは凄い。ブレッカー兄弟、アバークロンビー、デュークの強力フロント。コブハムの「良いアルバム」の条件が全て揃っている。

『CROSSWIND』については、2種類の音の雰囲気に分かれる。前半部は「Spanish Moss - "A Sound Portrait"」組曲。それぞれに「Spanish Moss」「Savannah the Serene」「Storm」「Flash Flood」と副題がついている。この副題を見ると、自然をテーマにしたフュージョンサウンドが想像できる。確かに、効果音などは自然をテーマにしている感じがするが、中身の演奏は、バリバリのフュージョン・サウンド。それも硬派な音でビックリする。

音のスケールが大きくて、壮大な、広がりのあるエレクトリック・ジャズになっていて、個々の曲のつながりも良く、組曲としても成功している。この前半部の「Spanish Moss - "A Sound Portrait"」組曲は、聴き所満載である。

後半部分は、フロント・メンバーの好みの楽曲が中心。5曲目の「Pleasant Pheasant」は、後のブレッカー・ブラザースを彷彿とさせる、エレクトリック・ファンキー・ジャズ。ラストの「Crosswind」は、ジョン・アバークロンビーのギターをフューチャーした、エレクトリック・ラテン・ジャズ。

そして、へえ〜っと感心したのが、6曲目の「Heather」は、マイルス・デイビスの「In A Silent Way」を想起させる、当時最先端のエレクトリック・メインストリーム・ジャズをやっている。この「Heather」の演奏って、十分、Weather Reportと対抗できる演奏内容を持っている。いやいや、これにはビックリした。
 
 
 
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