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2008年10月 8日 (水曜日)

金木犀、文化祭の思い出

朝からあいにくの雨だったが、ちょっと回復して、夜には雨は上がった。雨が上がると、むせ返るような金木犀の香り。ここ千葉県北西部地方は、金木犀の香りが街中に充満している。秋真っ只中、秋たけなわである。

金木犀の香りが街中に充満する頃、金木犀の香りを嗅ぐと、僕は高校時代の文化祭を思い出す。高校時代の文化祭は9月の終わり。今から数十年昔。秋の凛とした冷たい空気は、今より早く街中に流れ込んだ。この秋の凛とした冷たい空気が、金木犀の花を咲かせるきっかけになるのだ。

この金木犀の香りと高校の文化祭は、僕にとって、高校時代の3年間、相当に印象に残ったイベントだった訳で、当時詠んだ俳句が残っている(僕は高校時代、高校一年生の担任であった国語の先生の薫陶を受けて、今でもちょっとだけ、俳句をたしなむ)。いくつか例を挙げると、

笑顔咲き 木犀匂う 文化祭 
尋ね来て 木犀の香に 憩う君
君去りし 面影追いて 金木犀 

う〜ん、高校1年生から3年生まで、それぞれの学年の文化祭で、印象的な出来事があった訳だが、その印象的な出来事が、金木犀の甘い香りを嗅ぐ度に、昨日のことの様に思い出すのだ。

高校の文化祭といえば、3年間、自作映画を作り続けた。1年生は、先代部長の下で「逃亡哲学講座」、2年生は部長をやらせていただいて、監督として「虚塊群像(きょかいぐんぞう)」、3年生は、クラス全員で、これも監督をやらせていただいて「日本昔ばなし3部作」(河童の雨乞い、たにし長者、桃太郎の3作)。そうそう、3年生の時は、フォーク・デュオを組んで、ステージにも立ったなあ(大学受験の時によくやったと思う、Yよありがとう)。

Wish_you_were_here

さて、では、高校時代、映画を監督として作らせていただいていた時、僕はどんな音楽を聴いていたのか、と思いを馳せてみると、やっぱりイマジネーションが必要な作業なので、そのイマジネーションの根幹を刺激するプログレッシブ・ロックが中心だったなあ。

特に、高校3年の時の映画「日本昔ばなし3部作」は、クラス全員参加、高校時代の思い出に残る文化祭をという触れ込みだったので、とにかく、良い映画を、皆の思い出に残る、印象に残る映画を作らなければ、というプレッシャーをビンビンに背負っていた。

映画製作についても、良い演技を引き出さなくては、良いロケを敢行しなくては、というプレッシャーを感じながら、それには、良いシナリオ、良い絵コンテ、良いキャラクター設定、良い演技ポイントを提供しなければならない。それには、イマージネーションが、上質なイマージネーションが是が非でも必要だった。

その上質なイマージネーションが得るには、良い精神的な刺激が必要。やっぱ、プログレッシブ・ロックが一番。高校3年の時、文化祭に出展する映画「日本昔ばなし3部作」を作っていた頃、一番、聴いたプログレアルバムは、ピンク・フロイドの『Wish You Were Here(炎)』(写真)。

『Wish You Were Here(炎)』は、大作『狂気』の後、2年ぶりにリリースされたコンセプト・アルバム。シド・バレットに捧げた曲をはじめ、テーマはシリアスなものが多いが、サウンドは印象的な、芸術的な感覚に満ちている。

僕はこちらの方が『狂気』より好きです。なんとなく、人間的な、というか、独特な「サウンドの暖かさ」があるんですね。

この『Wish You Were Here(炎)』というアルバムに、イマージネーションの刺激を求めた、高校3年生の時。「日本昔ばなし3部作」と格闘していた頃、映画が完成するのか、クラスの皆に受け入れられるのか、不安感に苛まれていた頃、激しいプレッシャーを感じていた頃。今でも、この『Wish You Were Here(炎)』を聴く度に思い出す。

高校を卒業してから暫くは、この『Wish You Were Here(炎)』を聴くのが辛かった時期が長く続いた。40歳過ぎてからかな。抵抗なく、この『Wish You Were Here(炎)』が、再び、こだわり無く聴けるようになったのは。

今では、高校時代と同様に、ピンク・フロイドのアルバムの中では、大のお気に入りである。
 
 
 
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