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2008年9月18日 (木曜日)

『Waltz for Debby』+『Sunday at the Village Vanguard』

ビル・エヴァンスの話の続き。ビル・エヴァンスのキャリアの前半、その前半のハイライトは、やはり、ベーシスト=スコット・ラファロ、ドラムス=ポール・モチアンの「伝説のトリオ」だろう。

昨日、語った『Portrait in Jazz』から『Explorations』の2枚のスタジオ録音。そして、そのスタジオ録音を上回るライヴ録音盤が、Bill Evans『Waltz for Debby』(写真左)と、Bill Evans『Sunday at the Village Vanguard』(写真右)の2枚。

共に1961年6月25日、NYのヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Bill Evans (p), Scott LaFaro (b), Paul Motian (ds)。どちらも一期一会というか、奇跡的というか、ピアノ・トリオとしての、インタープレイの最高峰の演奏が聴ける、類い希なる名盤である。

ビル・エヴァンスの、明らかにクラシックに影響を受けたであろう印象派的な和音の重ね方、創意に富んだアレンジ、明快で端正なピアノ・タッチ、インター・プレイの積極的な導入が「ライヴ」という、紛れもない、ジャズとしての基本的なシチュエーションで追体験することができる。

改めて聴き直してみると鳥肌が立つ。これだけ、自由奔放かつ精巧緻密なインタープレイは、なかなか、お目にかかれない(お耳にかかれない、か)。
 

Bill_villagevanguard

 
曲の特徴を掴みつつ、どうすれば自らのトリオが際だつのかを良く考えたアレンジの妙。そして、現在に至るまで、後生のピアニストに影響を与え続けて「当たり前」と思わせる「端正で柔軟で明快で端正なピアノ・タッチ」。エヴァンスのベースとなる全ての要素がこのライヴ盤に凝縮されている。

特に鬼気迫るのは『Sunday at the Village Vanguard』。このライブ演奏の11日後、自動車事故でこの世を去った、スコット・ラファロの追悼盤。ベースのスコット・ラファロが対等な立場で、ピアノのエヴァンス、リーダーのエヴァンスに挑みかかる。ドラムのポール・モチアンが、そのインタープレイを「ドカッ」と支える。自由なベース、それを統制するピアノ、それを支えるドラム。「ピアノ・トリオ」のインタープレイの見本がここにある。

『Waltz for Debby』については「言葉はいらない」。その美しさ、その煌めきは筆舌に尽くしがたい。これこそ、たった一言「聴けば判る」。このアルバムは凄い。全ての人達に大なり小なり、奏でられる音楽について、感動の思いを持たせてくれる、類い希な名盤中の名盤である。
 
 
 
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