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2008年9月22日 (月曜日)

Electricジャズ...後を継ぐ者

なかなか天気が回復しない千葉県北西部地方である。朝から日中は時々雨。この夕方になって、雲が割れて、ちょっぴり青空が覗き出した。しかし、今日は朝から肌寒い。半袖では外を歩けない。一気に秋に突入したって感じです。

さて、一ヶ月ほど前、8月13日のブログで、「純ジャズ...後を継ぐ者」と題して、純ジャズの流れを継承する若手ジャズミュージシャンについて語ったわけだが、ふと今日、あるアルバムを聴いていて、じゃあ、エレクトリック・ジャズはどうなんだ、と思った。

エレクトリック・ジャズの起源は、マイルス・デイヴィスに端を発する。1968年録音の『Miles In The Sky』が発端だろう。それから、しばらくはマイルスの独壇場だったが、そのマイルス配下から、チック・コリア、ジョー・ザビヌル、ハービー・ハンコックらがエレクトリック・ジャズで活躍し、その動きが、ロック、ポップスの音楽手法、表現手法と融合し、フュージョン・ジャズというムーブメントが生まれた。

このエレクトリック・ジャズの発展は、1988年、ギル・エバンスの逝去と共に失速し始め、1991年、マイルスの逝去で更に失速、2007年、ジョー・ザビヌルの逝去で、ベテラン・ミュージシャンが中心のエレクトリック・ジャズの発展は終焉を迎えた。

チック・コリアとハービー・ハンコックがいるではないか、という声も聞こえるが、両者とも、純ジャズとエレクトリック・ジャズを行ったり来たり、双方のジャンルを股にかけるコンポーザー&アレンジジャーであるため、エレクトリック・ジャズ専門の演奏家では無い。
 

Pat_metheny_live_euro

 
じゃあ、現在のエレクトリック・ジャズのリーダーは誰なんだ、と考えたら、いましたいました、パット・メセニーがいるじゃないですか。彼はもともとエレクトリック・ギターの出身、現在のパット・メセニー・グループは、エレクトリック・ジャズの最先端のバンドとして君臨しています。

今日、聴いたアルバムが『The Road to You: Recorded Live in Europe』(写真左)。1993年に発表された、パット・メセニー・グループによる、1991年のヨーロッパツアーの模様を収録したライブアルバム。ちょっと古いんだけど、このパット・メセニー・グループのエレクトリック・ジャズとしてのパフォーマンスには圧倒的なものがある。

基本的には『スティル・ライフ』から『レター・フロム・ホーム』に至る時代のコンセプトをライヴで再現したものですが、冒頭の2曲『Have You Heard』と『First Circle』が特に素晴らしい。メセニーのギターの音色と、メイズのキーボードの音色と、ペドロ・アズナールのボーカルの音色、その3者の「音的な相性」がピッタリなのが良く分かる。パットのギター・シンセが目立つオリジナル曲も多く収録されていて、エレクトリック・ジャズにギターが重要な要素のひとつであることを再認識できる。

最新盤にはリマスターが施され、実にハイ・クオリティな音質となった。演奏も素晴らしいが、同時に音質もこれまた素晴らしい。文句なしに、エレクトリック・ジャズを牽引する、素晴らしいライブ音源です。

もうちょっとですね〜、チックとハービーに、エレクトリック・ジャズを頑張って引っ張って貰って、中堅〜ベテラン層は、チック、ハービー、パットの3巨頭でエレクトリック・ジャズを牽引しつつ、将来ある優秀な若手の台頭を待つ、って図式、どうでしょうか。とにかく、エレクトリック・ジャズのジャンルでの若手の台頭が待たれます。 
 
 
 
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